新築の住宅の前に高級車2台。 そういう風景を横目に見ながら、 今朝も夜明け前から近所を歩く。 写真を撮るべき行先が思い浮かばず、 虚しさにまかせて近所を歩くことにしたのだ。 昨日の更新で 『あきらめるなんて、とんでもねえ』などと書いておきながら、 反面、とてつもなく虚しいのである。 見慣れた近所の風景ほど、 そこに在る物たちの名前を忘れて写真を撮ることができる。 僕はいつだって言葉を忘れている。 直感だけで写真を撮っている。 虚しいままに漂いながら 飽き飽きした風景を眺めると、 ふと見えてくるものがある。 ウィリアム・エグルストンもこれに似た思いで 風景を見てきたのかもしれない。 それ以外に思…