大阪市・九条(地下鉄中央線「九条」駅)にある単館ロードショー館。洋画・邦画のとりわけアート系の作品を紹介している。テーマを決めて上映を行ったり、プラネット映画資料図書館と提携して映画史を検証する作品なども上映し、関西のシネマクラブの拠点となりうる意欲的な運営を進めている。 2006年8月19日、シネ・ヌーヴォの2階にデジタル上映専門の『シネ・ヌーヴォX』がオープンした。
溝口健二、小津安二郎、黒澤明と並ぶ日本を代表する映画監督・成瀬巳喜男。日常生活の心理の綾を至高の映像表現に昇華させた世界的巨匠だ。 スタジオの量産システムのなかで活躍し、サイレント期の傑作から、トーキー時代の果敢な挑戦に満ちた数々の作品、そして戦時中には戦意高揚作品を避け「芸道もの」などで活路を見出し、戦後は『めし』に続く「夫婦もの3部作」を手がけるなど、その軌跡は映画の輝きに満ち溢れている。 このたび、生誕120年を迎えるにあたって、大阪のシネ・ヌーヴォにて「生誕120年 成瀬巳喜男レトロスペクティブ」が開催される〔2025年4月26日(土)〜6月13日(金)〕。 シネ・ヌーヴォは今から26…
唯一無二の DIVA・ゆっきゅんによるニューアルバム『生まれ変わらないあなたを』発売を記念して、2024年冬に下高井戸シネマにて開催され大好評を博した【ゆっきゅん映画祭】が、大阪シネ・ヌーヴォでも開催されることが決定した。 画像提供:シネ・ヌーヴォ 映画にまつわる独自の審美眼でも注目を集めるゆっきゅんのおすすめ映画 4 作品を上映すると共に、大阪のみの特別上映作品も決定! 35mm フィルム上映を若い世代の観客に体験してほしいとの劇場スタッフの思いを込めて『生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言』(森崎東監督)の上映が実現することとなった。初日と二日目にはゆっきゅんのトークも開催され…
『急にたどりついてしまう』(1995)で劇場映画監督デビューを果たして以降、詩と映画への冒険的な表現に果敢に挑戦して来た福間健二監督の七作目の作品『きのう生まれたわけじゃない』。ポレポレ東中野でのロングラン上映を終え、いよいよ関西公開がスタートする。 家や学校から自由になりたい中学2年生の少女と、妻を亡くした77歳の元船乗りの老人の交流を通して、過去への想い、人間の生と死、人生における愛と希望が描かれている。 youtu.be 主人公・七海役を、幼いころから舞台などで活躍し本作が映画初出演となるくるみが演じ、福間監督が元船乗りの老人に扮した。『秋の理由』にも出演した正木佐和、脚本家・映画監督・…
2023年6月10日(土 )より大阪・シネ・ヌーヴォにて寺山修司没後40年記念として、特集上映「寺山修司映画祭2023 映画監督◉寺山修司 —映像の魔術師・寺山修司のシュールでアヴァンギャルドな映像作品を一挙上映 —」が開催される。 画像提供:シネ・ヌーヴォ 初の長編映画である『書を捨てよ町へ出よう』(1971)、カンヌ国際映画祭をはじめ数多くの映画祭で高い評価を得た『田園に死す』(1974)、マルケスの『百年の孤独』をテキストに、虚構の歴史を描いた一大叙事詩で寺山の遺作となった『さらば箱舟』(1984)などの長編作品から、中編作品『草迷宮』(1979)、数々の実験映画まで、没後40年経った現…
映画『道草』は2023年4月8日(土)より大阪シネ・ヌーヴォ、6月3日(土)より神戸・元町映画館にて公開! youtu.be (シネ・ヌーヴォでは片山享監督の2022年制作作品『わかりません』、『とどのつまり』と共に「片山享特集上映」として上映されます。詳しくは下記専用HPをご参照ください) http://www.cinenouveau.com/sakuhin/katayamaryou.html 長編映画第一作『轟音』(2020)が第53回スペイン シッチェス映画祭や北米最大の日本映画祭「JAPAN CUTS 2020」Next Generation・コンペティション部門にノミネートされるなど…
イギリス、ブリストルを拠点に1987年から1995年まで活動していた伝説的レーベル「サラ・レコーズ」を描いたドキュメンタリー映画『マイ・シークレット・ワールド』が2023/2/12(日)に、大阪・シネ・ヌーヴォにて国内最終上映を迎える。 マイ・シークレット・ワールド 『マイ・シークレット・ワールド』は、レーベルの創設者であるクレア・ワッドとマット・ヘインズをはじめ、レーベルに所属していた「アナザー・サニー・デイ」のハーヴェイ・ウィリアムス、「ヘヴンリー」のアメリア・フレッチャー、「ザ・ドラムス」のジェイコブ・グラハム、「Kレコーズ」のカルヴィン・ジョンソン、さらには彼らの影響を受けたファン・関…
大阪のミニシアター「シネ・ヌーヴォ」で、この秋、2つの日本映画の名作特集上映が開催されます。 一つ目は、10/22(土)〜11/4(金)【時代劇が前衛だった〜日本映画の青春期 牧野省三、衣笠貞之助、伊藤大輔、伊丹万作】<古賀重樹著『時代劇が前衛だった』(淡交社刊)出版記念上映>です。 (C) Cinenouveau 日本映画の黎明期・京都、時代劇を創意あふれる前衛的な芸術として、牧野省三、衣笠貞之助、伊藤 大輔、伊丹万作、山中貞雄の作品の今見ても古びていない新鮮な魅力をスリリングに描き出した古賀重樹さんの新刊『時代劇が前衛だった』(淡交社刊)出版を記念し、9 月に現存 3 作品を上映した山中貞…
映画館
2021年4月25日。 快晴の日曜日。絶好のウーバーイーツ日和、注文ガンガン入りまくりの〜の予定な訳だが、今日は映画を一本観る。 今日から、大阪の映画館は緊急事態宣言を受け、多くは営業休止になった。しかし、感染対策を取りながら営業を続けるミニシアターもいくつかある。これは、今こそ、映画館に赴くべきではないか。といった社会派を気取った発言は建前で、単に映画を観に行きたいだけである。 九条にあるシネ・ヌーヴォで、『ALL THIS PANIC / オール・ディス・パニック』というドキュメンタリーを。「非常に親密な距離感で3年間にわたって撮影された、ブルックリンで育った10代の女の子グループの隠され…
エンターテインメントにエールを 「映画館で映画を観るのは軽い運動をするのと同じぐらい健康にいい」という海外ニュースがあった。家で観るのはダメだという。暗闇の中で観客たちは繋がっている。 個人的な事情がいろいろ重なって最近は映画館に行くことが少なくなった(コロナの影響ではない) 東京に住んでいるときは渋谷の「全線座」や銀座の「並木座」によく通ったものだ。並木座では「けんかえれじい」のラストシーンで観客から一斉に拍手が起こった。 阪神間にもたくさんの映画館があったが、今はほとんど閉館になり、シネマコンプレックスになった映画館もある。大阪の日本橋にはマンションの一室のような小さな「国名小劇」、北浜に…