大阪市・九条(地下鉄中央線「九条」駅)にある単館ロードショー館。洋画・邦画のとりわけアート系の作品を紹介している。テーマを決めて上映を行ったり、プラネット映画資料図書館と提携して映画史を検証する作品なども上映し、関西のシネマクラブの拠点となりうる意欲的な運営を進めている。 2006年8月19日、シネ・ヌーヴォの2階にデジタル上映専門の『シネ・ヌーヴォX』がオープンした。
2023年6月10日(土 )より大阪・シネ・ヌーヴォにて寺山修司没後40年記念として、特集上映「寺山修司映画祭2023 映画監督◉寺山修司 —映像の魔術師・寺山修司のシュールでアヴァンギャルドな映像作品を一挙上映 —」が開催される。 画像提供:シネ・ヌーヴォ 初の長編映画である『書を捨てよ町へ出よう』(1971)、カンヌ国際映画祭をはじめ数多くの映画祭で高い評価を得た『田園に死す』(1974)、マルケスの『百年の孤独』をテキストに、虚構の歴史を描いた一大叙事詩で寺山の遺作となった『さらば箱舟』(1984)などの長編作品から、中編作品『草迷宮』(1979)、数々の実験映画まで、没後40年経った現…
映画『道草』は2023年4月8日(土)より大阪シネ・ヌーヴォ、6月3日(土)より神戸・元町映画館にて公開! youtu.be (シネ・ヌーヴォでは片山享監督の2022年制作作品『わかりません』、『とどのつまり』と共に「片山享特集上映」として上映されます。詳しくは下記専用HPをご参照ください) http://www.cinenouveau.com/sakuhin/katayamaryou.html 長編映画第一作『轟音』(2020)が第53回スペイン シッチェス映画祭や北米最大の日本映画祭「JAPAN CUTS 2020」Next Generation・コンペティション部門にノミネートされるなど…
イギリス、ブリストルを拠点に1987年から1995年まで活動していた伝説的レーベル「サラ・レコーズ」を描いたドキュメンタリー映画『マイ・シークレット・ワールド』が2023/2/12(日)に、大阪・シネ・ヌーヴォにて国内最終上映を迎える。 マイ・シークレット・ワールド 『マイ・シークレット・ワールド』は、レーベルの創設者であるクレア・ワッドとマット・ヘインズをはじめ、レーベルに所属していた「アナザー・サニー・デイ」のハーヴェイ・ウィリアムス、「ヘヴンリー」のアメリア・フレッチャー、「ザ・ドラムス」のジェイコブ・グラハム、「Kレコーズ」のカルヴィン・ジョンソン、さらには彼らの影響を受けたファン・関…
大阪のミニシアター「シネ・ヌーヴォ」で、この秋、2つの日本映画の名作特集上映が開催されます。 一つ目は、 10/22(土)〜11/4(金)【時代劇が前衛だった〜日本映画の青春期 牧野省三、衣笠貞之助、伊藤大輔、伊丹万作】<古賀重樹著『時代劇が前衛だった』(淡交社刊)出版記念上映>です。 (C) Cinenouveau 日本映画の黎明期・京都、時代劇を創意あふれる前衛的な芸術として、牧野省三、衣笠貞之助、伊藤 大輔、伊丹万作、山中貞雄の作品の今見ても古びていない新鮮な魅力をスリリングに描き出した古賀重樹さんの新刊『時代劇が前衛だった』(淡交社刊)出版を記念し、9 月に現存 3 作品を上映した山中…
映画館
2021年4月25日。 快晴の日曜日。絶好のウーバーイーツ日和、注文ガンガン入りまくりの〜の予定な訳だが、今日は映画を一本観る。 今日から、大阪の映画館は緊急事態宣言を受け、多くは営業休止になった。しかし、感染対策を取りながら営業を続けるミニシアターもいくつかある。これは、今こそ、映画館に赴くべきではないか。といった社会派を気取った発言は建前で、単に映画を観に行きたいだけである。 九条にあるシネ・ヌーヴォで、『ALL THIS PANIC / オール・ディス・パニック』というドキュメンタリーを。「非常に親密な距離感で3年間にわたって撮影された、ブルックリンで育った10代の女の子グループの隠され…
エンターテインメントにエールを 「映画館で映画を観るのは軽い運動をするのと同じぐらい健康にいい」という海外ニュースがあった。家で観るのはダメだという。暗闇の中で観客たちは繋がっている。 個人的な事情がいろいろ重なって最近は映画館に行くことが少なくなった(コロナの影響ではない) 東京に住んでいるときは渋谷の「全線座」や銀座の「並木座」によく通ったものだ。並木座では「けんかえれじい」のラストシーンで観客から一斉に拍手が起こった。 阪神間にもたくさんの映画館があったが、今はほとんど閉館になり、シネマコンプレックスになった映画館もある。大阪の日本橋にはマンションの一室のような小さな「国名小劇」、北浜に…
◎新作ロードショー 朝がくるとむなしくなる 《12月1日(金)から 東京 渋谷シネクイントほかで公開》 会社を辞め、アルバイトとして働く24歳の女性。仕事先で中学の同級生と再会したことから、空しかった日常が動き始める。(2022年 日本 監督/石橋夕帆) アダミアニ 祈りの谷 《12月1日(金)から 東京 YEBISU GARDEN CINEMAほかで公開》 東ジョージアの山岳地帯に暮らす、イスラム教徒のチェチェン系ジョージア人たち。「テロリストの巣窟」を呼ばれた故郷を復興させようとする人々の記録。(2021年 日本=オランダ 監督/竹岡寛俊) グリーフケアの時代に 《12月1日(金)から 東…
もしもHASE. ブログをご覧くださいました方さまへ、 なんだかひりひりしながらぼうっとしてしまって11月も半ばであります。 さて、 このブログ冒頭でご案内させて頂いております映画「ホゾを咬む」 の色々と最新情報が公開されております。 「ホゾを咬む」 公式サイト https://www.second-cocoon.com/work/hozookamu/ ◯予告編(YouTube) が公開されました! https://youtu.be/JHTRFiypSnA ※11月公開の新しいリリース情報 【映画ナタリー】永野や瀬々敬久も推薦、高橋栄一によるモノクロ映画「ホゾを咬む」の予告解禁 https:/…
妻への疑念から、隠しカメラを設置し・・・ モノクロームの世界観が観る者を異世界へと誘う、新感覚の日本映画『ホゾを咬む』が12月2日(土)より新宿K’s cinemaにてロードショーされるのを皮切りに全国順次公開される。 (C)2023 second cocoon 「後悔する」という意味のことわざ「を噛む」からタイトルをとった本作は、短編映画『サッドカラー』がPFFアワード2023に入選するなど、国内映画祭で高い評価を受けている新進気鋭の映像作家・髙橋栄一脚本・監督の最新長編映画だ。 主人公のハジメ役を『MAD CATS』(2022/津野励木監督) 、『クレマチスの窓辺』(2022/永岡俊幸監督…
◎新作ロードショー 映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ 《11月3日(金)から 東京 TOHOシネマズ日本橋ほかで公開》 劇場版アニメ第3弾。森の中にあるおもちゃ工場を見つけたすみっコたちが、おもちゃ作りに参加することになる。(2023年 日本 監督/作田ハズム) 理想郷 《11月3日(金)から 東京 Bunkamuraル・シネマ渋谷宮下ほかで公開》 スペインの村に、スローライフを求めて移住した夫婦。だが、二人は地元住民との対立を深めていく。(2022年 スペイン=フランス 監督/ロドリゴ・ソロゴイェン) 駒田蒸留所へようこそ 《11月10日(金)から 東京 TOHOシネマズ日比谷…
(しばらくの間このブログが先頭に来ます。) もしもHASE. ブログをご覧くださいました方へ 映画のご案内を、 でございます。 HASE. のウェブサイトの方のNews/お知らせのページにも先にご案内を書いております、 ↓ HASE. art works: News / お知らせ ←NEW ! 2023.10.11 2023年12月より公開予定の映画「ホゾを咬む」にHASE. の油絵「生えている」も劇中絵画で居ます。 『ホゾを咬む』公式アカウントhttps://www.second-cocoon.com/work/hozookamu/ 『ホゾを咬む』公開情報 12月2日(土)〜8日(金)新宿K…
映画『ホゾを咬む』は、短編映画『サッドカラー』がPFFアワード2023に入選するなど、国内映画祭で高い評価を受けている新進気鋭の映像作家・髙橋栄一脚本・監督の最新⻑編映画だ。 (C)2023 second cocoon 髙橋監督自身がASD(自閉症スペクトラム症)のグレーゾーンと診断されたことに着想を得て、独自の切り口で「愛すること」を描いた本作。モノクロームの世界観が観る者を異世界へと誘う、新感覚の日本映画が誕生した! 主人公・茂木ハジメを演じるのは、主演を務めたコメディアクション『MAD CATS』(2022/津野励木監督) から、『クレマチスの窓辺』(2022/永岡俊幸監督)、『とおいら…
日本とベトナムが外交関係を樹立してから2023年で50周年。また、ベトナムも参加するASEAN(東南アジア諸国連合)と日本の関係も2023年で友好協力50周年を迎えた。その記念すべき年に『ベトナム映画祭2023』が日本各地で順次開催されている。 関西では大阪・シネ・ヌーヴォにて10月7日(土)より13日(金)まで開催!(詳細は劇場HPにてご確認ください) youtu.be 近年のベトナム映画を代表する様々な作品を筆頭に、ベトナム人技能実習生を主人公にした藤本明緒監督の『海辺の彼女たち』など豊富な作品がラインナップされている。今回はその中から2017年の作品で、劇場初公開となる『雲よりも高く』を…
◎新作ロードショー その恋、自販機で買えますか? 《10月1日(日)から 東京 池袋 アニメイトシアターほかで公開》 職場を訪れる自動販売機の補充員に恋した男性会社員。勇気を振り絞って声をかけると…。(2023年 日本 監督/谷健二) アンダーカレント 《10月6日(金)から 東京 新宿バルト9ほかで公開》 夫が失踪した後、独りで家業の銭湯を営む女性。組合を通じて訪ねてきた男を住み込みで雇うが…。(2023年 日本 監督/今泉力哉) 親のお金は誰のもの 法定相続人 《10月6日(金)から 東京 シネマート新宿ほかで公開》 成年後見制度を題材に、一家の財産管理を巡る騒動を描く。(2023年 日本…
大阪旅行はこれといって特別なことがあったわけではないけれど何か不思議な感触が残るものだった。とりあえず梅田まで行く、ということだけ決めて新幹線を乗り継いで行ったはいいものの着いてみたら入り組んだ道なりやいたるところに張り巡らされた広告に辟易してしまって、わかっていて来たのに何を今更、という思いもあり、間に合わせで入った喫茶店で煙草の煙を浴びながらぼんやりしていた。若い男性二人が大声で風俗嬢の話をしていた。向かいにはすっと長い首にショートボブがよく似合う百貨店の店員がジャケットを着たまま腰掛けて、右手にアイコスをもってときおり口に運んではゆっくりと咥える。左手の携帯電話を耳に当てて、とろけそうに…
◎新作ロードショー バカ塗りの娘 《8月25日(金)から 青森松竹アムゼほかで先行公開/9月1日(金)から 東京 シネスイッチ銀座ほかで公開》 伝統工芸・津軽塗。「バカに塗って、バカに手間暇かけて、バカに丈夫」と言われる工程を繰り返す職人の父娘。(2023年 日本 監督/鶴岡慧子) 鯨のレストラン 《9月2日(土)から 東京 新宿 K’s cinemaほかで公開》 東京・神田のクジラ料理専門店を取材し、「食」と「科学」の観点からクジラに迫るドキュメンタリー。(2023年 日本 監督/八木景子) 燃えあがる女性記者たち 《9月16日(土)から 東京 渋谷 ユーロスペースほかで公開》 被差別カース…
映画『ホゾを咬む』は、本作ヒロインの小沢まゆが主演する短編映画『サッドカラー』がPFFアワード2023に入選するなど、国内映画祭で高い評価を得ている新進気鋭の映像作家・髙橋栄一が脚本・監督を務めた長編映画だ。 この度解禁されたポスタービジュアル (c)2023 second cocoon 髙橋監督自身がASD(自閉症スペクトラム症)のグレーゾーンと診断されたことに着想を得て、独自の切り口で「愛すること」を描いた本作。モノクロームの世界観が怪しさと品格を放ち、独特な間合いや台詞が観る者を異世界へと誘う。 主人公・茂木ハジメを演じるのは、『MAD CATS』(2022/津野励木監督) 、『クレマチ…
そろそろ退勤という頃に空が黒く翳ってきて、夕立というよりはゲリラ豪雨のような大雨。革底の靴が濡れるのも困るのでバスで阪神三宮駅まで出て、九条のシネ・ヌーヴォまで出る。阪神で行くと一本なので、ずいぶん便利だというのに最近気づいた。ジョン・カサヴェテスの『ハズバンズ』の142分版を見る。仕事の終わりに映画館の暗闇に坐り込むと、最近はうつらうらつしてしまうことも少なくないが、全然見ないよりはいいだろうと最近は諦めながら、通っている。 映画が始まってすぐのサウンドの切り出し方に痺れる。ときどき出てくる引きの画面の構図の巧さ。70年代のアメリカの大きな街で写真を撮りたいといつも思う。有害な男らしさを顕微…
朝から職人が来て檜葉の木を伐る。あとで柚子から連絡を貰ったら25000円(税別)払ったという。話が違うと思ったが払ってしまったのなら仕方がない。仕事のあとにシネ・ヌーヴォでソクーロフの『牡牛座』を見る。ころんと突き転ばされるクルプスカヤや車椅子に坐っているレーニンなど、フレームの矩形の内側で、何かが丸くかたちで充溢しようとするとき、異様な緊張感を画面が湛える。 映画にアテられたのか、駅前ですれ違った男が肩をぶつけてきたからか、帰りの電車の中でSIMカードの調子がいよいよダメになってiPhoneが使えなくなったからか、読んでいる本(スティグレールの『象徴の貧困』)の状況分析の悲惨さにやられたか、…
◎新作ロードショー 夢みる校長先生 《8月4日(金)から 東京 シネスイッチ銀座ほかで公開》 通知表や校則、宿題の廃止など、公立小学校でユニークな教育を行う6人の校長を取材。(2023年 日本 監督/オオタヴィン) 高野豆腐店の春 《8月18日(金)から 東京 シネスイッチ銀座ほかで公開》 広島・尾道で、愚直に豆腐を作り続ける職人とその娘。藤竜也主演×三原光尋監督による職人三部作の完結篇。(2023年 日本 監督/三原光尋) あしたの少女 《8月25日(金)から 東京 シネマート新宿ほかで公開》 実在の事件をモチーフにした社会派ドラマ。大手通信会社の下請けのコールセンターで、過酷な労働環境に疲…