ヴィム・ヴェンダース作品はお初。 youtu.be 一人の男の繰り返される日常を淡々と綴る。男(役所広司演じる「平山」)はトイレ掃除を生業とする、いわゆる「ワーキングプア」。彼はあまりテクノロジーに頼らず、音楽はカセットテープで聴き、自然をアナログのカメラで撮影する。 「男が淡々とした日常を送る」点を抜き出すと、ジム・ジャームッシュの「パターソン」を連想する方もいるでしょうね。カセットテープは彼の「生きて来た記憶」、アナログカメラで写真を撮るという行為は「生きて来た記録」、何度も映し出される東京スカイツリーは「神の視点」、陽光や木々のざわめきは「自然からの贈与」なのは分かる。 でもね、この映画…