再び明日香村を訪れました。先週の高松塚古墳壁画に続いて、キトラ古墳壁画を見学します。指定された日時に保存管理施設へ伺うと、同じ時間枠の参加者は5人でした。今期の公開対象は四神のひとつ朱雀。実物は私が想像していたより小さく、劣化も進んでいます。それでも羽ばたくように翼を広げ、長い尾羽をすんなりと伸ばした美しい姿を見ることができて、とても感動しました。四神や十二支、天文図が描かれた石室に葬られた人物は誰なのか。諸説ありますが、50-60歳代の男性の遺骨が出土しているそうです。高松塚の壁画は石室を構成する石材ごと展示していたのに対して、キトラの壁画は描かれた漆喰を剥がした状態で展示されていて、その薄…