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チェチェン

(地理)
ちぇちぇん

チェチェン共和国。
19世紀に帝政ロシアが侵略によって併合した地域で、人種、言語ともロシアとは縁がなかったが(現在のチェチェン人はロシア語も話す)、併合後現在にいたるまで、石油、農畜産物、兵役など、ロシアが必要とするさまざまな資源の供給源となってきた。

1991年6月、ジョハル・ドゥダーエフ空軍少将を中心とするチェチェン民族会議がソ連邦からの独立を宣言した。それ以来、チェチェンは事実上の独立状態にある。この独立運動は、長年の植民地支配に対する異議申し立てだったが、94年にロシア軍が武力侵攻で応じたため、戦争(第一次チェチェン戦争)となった。この戦争で、およそ70万人のチェチェンの人口のうち、8万人から10万人が死亡したと言われる。

96年にいったん戦争は終結。このとき結ばれた「ハサブユルト和平合意」では、チェチェンの国家としての地位は5年後の2001年に再度検討されるはずだったが、ロシア側は合意を無視し、99年に二度目の武力侵攻(第二次チェチェン戦争)を開始した。前回以上に無差別かつ大規模な、チェチェンの民間人への攻撃が続いており、隣国のイングーシ共和国では、10万人近い難民が避難生活を続けている。

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