民主主義を装う権威主義 - 世界化する選挙独裁とその論理 (叢書21世紀の国際環境と日本 008) 作者:東島 雅昌 千倉書房 Amazon 何らかのレベルで公正と言えない選挙を行うことで「民主主義を装う権威主義」と呼ぶべき体制の国家が増えている中、独裁者がどのような戦術で権威主義体制下の選挙を乗り切ろうとしているのか、あるいはそれに失敗した場合にどんなことが起こりうるのかを計量分析も踏まえて論じた本です。 権威主義体制下の選挙には、体制の強さを誇示したり、支持状況に関する情報を得たり、(選挙への参加・不参加を通じて)野党を分断したりといったメリットがある半面、圧勝できないと自分の弱さを曝け出…