パク・ヘイル

3.8 パクヘイルのおっとりしたぼっちゃん顔に油断する。が印象に反してギラギラしている。グエムル漢江の怪物の霊前のシーン覚えていませんか。娘が怪物にさらわれて、まだ生きているのだが行方不明なので葬儀をやっている。そこに叔母のドゥナと叔父のヘイルがやってくる。叔父は姪を愛しているけれどだらしないカンドゥ（ガンホ）のことは嫌いなんだ。パクヘイルがすごく巧いシーンだったし大仰な悲嘆が韓国らしくて印象に残った。パクヘイルには穏やかな顔付きに相反する情念がある。 過激描写を封印したと評されるDecision to Leave別れる決心だがパクチャヌク監督自身はインタビューに答えて── 『実のところ、今回…

★★★☆☆ あらすじ 登山中に転落死した男の妻を疑い、監視しているうちに好意を持つようになってしまった刑事の男。 www.youtube.com 感想 殺人の容疑者として監視していた女に心惹かれてしまった刑事の物語だ。彼女の容疑は、ひとりで登山中に転落死した夫に対するもので、状況的にどう考えても事故、あるいは自殺だろうと思ってしまうような案件だ。同行していたわけでもない彼女が殺すことが出来たとは到底思えなかった。女に興味を持った主人公がそれを言い訳にストーカー行為をしているだけに見えてしまい、あまり捜査の行方には関心が持てなかった。 (adsbygoogle = window.adsbygoo…

『オールド・ボーイ』(2003)、『お嬢さん』(2016)などの作品で知られる韓国を代表する監督のひとりパク・チャヌク監督がパク・ヘイル、タン・ウェイを主人公に迎えた待望の新作。 youtu.be 岩山の頂から転落した男性の死の原因を探るエリート刑事と男性の妻で中国籍の女。女は夫を殺したのだろうか⁉ 彼女を被疑者として監視する中、二人の距離は次第に近づいていく。 様々な魅惑的なタームを全編に散りばめ、刑事と被疑者という関係の男女をミステリアスに官能的に描いた映画の愉しみの極北のような作品に仕上がっている。 第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門・監督賞受賞作。 (adsbygoogle …

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「別れる決心」(2022)です。 映画は、ソウル警察に勤めているへジュン刑事(パク・ヘイル)は崖から転落した男の事件を扱うことになった。その死に事件性が有るかどうかを。男は入国管理官でその中国から来た妻ソレ(タン・ウェイ)は介護士をしていた。何か引っ掛かるもの感じていたへジュンだったが、匿名の手紙が来て死んだ男が入国時に外国人から賄賂を得ていたのがバレそうになったので自殺したことで事件が決着した。が、へジュンはある疑惑を感じているのだった… 登山を舞台に邪魔な奴を事故死させてやるという映画はあります。殺人事件として…

監督ファン・ドンヒョク 『天命の城』2017，韓国，原題『南漢山城』1636年の史実にもとづく，ということ．中国大陸は明から清にかわりつつあった時代．ホンタイジが皇帝として登場する．映画は，山城に逃げ隠れている仁祖と家臣ら，朝廷での戦争について議論が中心の会話劇．降り積もる雪の中，城をまもる兵は農民と奴婢であり，兵糧も残り少なく，馬も餓死していく．馬の餌として，野営する兵士らのむしろを回収し，兵たちはみな凍傷のために，火縄銃も刀ももつのが難しい． 天命の城 サンホン（キム・ユンソク）か老人と氷上（か雪上）を歩きながら登場するシーンは政治と民との向き合いを象徴するすぐれた映像であろう．サンホンと…

凄く良い映画でした。 事実このような歴史であったのかはわからないはずですがそれでも良い映画でした。 文字を作る、という話は世界中にあるはずです。その一つ一つがこのような希望と苦悩を伴う物語なのでしょうか。 ネタバレしますのでご注意を。 とはいえ日本での文字づくりの物語はまったく知りません。 そもそも韓国、というより朝鮮と同じく日本でも学問は漢字でありました。その知識は特別な階層のみそして男性のみに定められておりそのため後によりわかりやすい「ひらがな」（そして「カタカナ」）が生まれ女性文字として認識されていく歴史もよく似ています。 しかし漢字を変化させて作ったとされる「ひらがな・カタカナ」と違う…

この画像とてもステキだな。向かって右がパク・ヘイル。総督府に勤めるモダン・ボーイのイ・ヘミョン。左はキム・ナムギル演じる日高晋介。検事です。 日本植民地時代、京城（現・ソウル）が舞台。となればかつては大日本帝国軍の残虐非道とそれに対する恨と抵抗運動を過激に描き出す、となるはずですが最近の韓国映画はそれさえも一つの世界だと表現している気がします。 以下ネタバレしますのでご注意を。 むろん旧日本軍の残虐非道はあるわけですがその酷さが物語の深みと面白みを引き出す装置として仕掛けているように感じます。 そもそも韓国映画では自国の不正や非道も徹底的に叩き出そうとする気概が芯にあるわけで本作ではそれが旧日…

2003年 韓国 監督：ポン・ジュノ 出演：ソン・ガンホ、キム・サンギョン、パク・ヘイル 鑑賞：BS松竹東急 久しぶりの韓国映画です。もちろん吹替えで鑑賞です。実際に韓国で起きた婦女暴行連続殺人事件を元にした作品です。韓国映画の特徴なんでしょうか、日常の描写を挟んできて、やたら生々しく描かれた生活風景があることで胸糞悪い描写がより強調されて見えてしまうんですよね。このリアル感が邦画にはあまり見られないように思います。物語はテンポよくすすんでいきますがラストは何が言いたかったのかがわからないまま終わってしまいました。ただ韓国映画が苦手とはいえ、ポン・ジュノ監督&ソン・ガンホのコンビの作品は面白い…

３日連続 ポン・ジュノ…というかすでに「母なる証明」とか「吼える犬はかまない」とか放送終了してたが、気にするな。だってBS松竹東急なんか誰も見てないだろ。というか存在自体知らないだろ。おれだって、「こんなBS局、だれが見てんのかなー」と思ったから逆に番組表見て気づくんだ（この局の情報はだいたいそうです。） ５作のうち３作残ってれば御の字じゃん。 www.shochiku-tokyu.co.jp BS(無料)吹替え版これからの放送予定(その8/8)BS松竹東急2️⃣27(金)夜8時～『パラサイト 半地下の家族』28(土)夜9時～『グエムル －漢江の怪物－』声の出演：山路和弘https://t.c…

www.shochiku-tokyu.co.jp韓国映画界の巨匠ポン・ジュノ監督が手掛けた長編映画2作目にして出世作となった作品。 1986年から1991年にかけて実際に起きた「華城（ファソン）連続殺人事件」をモチーフに、刑事パク・トゥマンとソ・テユンの信念の捜査模様を描いています。 パクを演じたのはのちに3度ポン・ジュノ作品に出演（『グエムル-漢江の怪物-』、『スノーピアサー』、『パラサイト 半地下の家族』）するソン・ガンホ。 この作品でも、犯人を挙げることに必死になりすぎるあまり行き過ぎた捜査をするパク刑事を熱演しています。 全体的に陰惨とした雰囲気が漂う作品ではありますが、まごうことなく…

www.shochiku-tokyu.co.jp韓国映画界の巨匠ポン・ジュノ監督が手掛けた長編映画2作目にして出世作となった作品。 1986年から1991年にかけて実際に起きた「華城（ファソン）連続殺人事件」をモチーフに、刑事パク・トゥマンとソ・テユンの信念の捜査模様を描いています。 パクを演じたのはのちに3度ポン・ジュノ作品に出演（『グエムル-漢江の怪物-』、『スノーピアサー』、『パラサイト 半地下の家族』）するソン・ガンホ。 この作品でも、犯人を挙げることに必死になりすぎるあまり行き過ぎた捜査をするパク刑事を熱演しています。 全体的に陰惨とした雰囲気が漂う作品ではありますが、まごうことなく…

「モキュ沼 第3章 いたら怖いゾンビ&UMA&エイリアン」の続きで、今回は非モキュ＝フィクションだけど、いそうで怖い、マジでフィクション？ってくらい設定、造形がキマってるおススメ作をご紹介の第2弾。今更？ってメガヒット作は昨今配信でもちょいちょいかかるんで、いい時代になったなぁと思う反面、スマホのちっさい画面ではなくぜひ大画面でご賞味あれ。 １、「遊星からの物体X」 ～CG以前なのに前人未踏且つ前代未聞だった特殊造形＆感想 ２、「グエムル-漢江の怪物-」 ～この怪物、実は世界最高位のVFXとアニマトロニクスだった件 ～当時絶対コレいたよね 多摩川/鶴見川のおもひで＆感想 ３、「楳図かずお恐怖劇…

本サイトはアフェリエイト広告を利用しています。 グエムル -漢江の怪物- / The Host 公開日: 2006年7月27日 (韓国)制作国: 韓国上映時間: 119分 グエムル -漢江の怪物- / The Host 興行収入 あらすじ キャスト ネタバレ トリビア/雑学 劇中歌 レビュー 興行収入 『グエムル』は韓国国内で大ヒットを記録し、観客動員数1,300万人を超え、当時の韓国映画史上最多動員記録を更新しました。全世界での興行収入は約8,900万ドルとなっています。 あらすじ 物語は、漢江のほとりで暮らすパク一家が主人公です。ある日、漢江から巨大な怪物が出現し、次々と人々を襲い始めます…

東野圭吾さん著『誰かが私を殺した』配信記念イベント 7月24日～7月26日は、ZeroBase渋谷で『DOMMUNE』の公開収録宮台真司さん ダースレイダー さん 東野圭吾さん著『誰かが私を殺した』配信記念イベント開催 ˊ˗／7月24日～7月26日は、ZeroBase渋谷で『DOMMUNE』の公開収録🎙＼初日は宮台真司 @miyadai さんダースレイダー @DARTHREIDER さんが登場✨▼収録の様子を生配信でチェック！https://t.co/hxxnIJxbdX pic.twitter.com/xSZ48fpQx6 — Audible(オーディブル)-Amazonのオーディオブッ…

www.shochiku-tokyu.co.jp『ヨコヅナ・マドンナ』(2008)、『彼とわたしの漂流日記』(2010)などのイ・ヘジュン監督による作品。 1972年、南北首脳会談のため、北朝鮮の最高指導者・金日成（キム・イルソン）の代役が立てられることに。抜擢された売れない役者のソングンの奮闘が描かれます。 『殺人者の記憶法』など韓国の実力派俳優として知られるソル・ギョングが主演を務めているのが見どころ。金日成の代役として、父親として生きる男の姿を持ち前の演技力で見せています。 実際に行われたという、南北首脳会談のリハーサルに着想を得たストーリーにも注目です。放送情報22年目の記憶【字幕】 …

この映画で描かれてる愛って、ホント日本でいう演歌的な狂おしさのある愛だった。【別れる決心】 2022年 - 韓国 - 138分原題： 헤어질 결심／Decision to Leave 監督： パク・チャヌク キャスト： パク・ヘイル タン・ウェイ イ・ジョンヒョン コ・ギョンピョ とある男性が登山中、転落死してしまう。刑事のヘジュンは男の妻である中国人のソレを取り調べるが、どんどん彼女の魅力に惹かれていき... エンドロールで余韻に浸りながら思ったけど、この映画で描かれてる愛って、ホント日本でいう演歌的な狂おしさのある愛だった。霧や冬の海がホント似合う似合う... ⁡ 羽根でそっと皮膚の表面を…

観たのは昨日だが、U-NEXTでチャン・リュルの「慶州 ヒョンとユニ」(2014年)を観る。僕はこの映画を観るのはたぶん三回目だと思う。妻が観たいと言い、また観るのか？と正直思ったけど、観始めたら、これがたいへん面白い。 この映画での、ヒョン(パク・ヘイル)の受動性の徹底ぶり…。もちろん彼は過去の記憶をたしかめるために慶州を訪れるのだし、何年も連絡をとっていない先輩の妻(かつての彼女？)を、わざわざ呼びつけたりもするのだけど、それもどこか行きあたりばったりというか、その結果発生する出来事に対して、ひたすら受け身なのだ。それは彼の存在感そのものの問題である。 そもそも、ヒョンは韓国人で、さらに中…

晴。 10時半起床。 ゴールデンウィーク始まる。 上中里。 13時、梶原いろは亭、「立川流いろは亭昼席」出演。 ヒザ「反対俥」。少ないお客様を盛り上げようと前半無理にテンション上げ過ぎた。大声を出し過ぎ、ペース配分のミスで後半パワーダウンが口惜しい。 トリ龍志師匠「猫久」。 Amazonプライムビデオ、パク・チャヌク監督「別れる決心」。 2022、韓。 パク・ヘイル、タン・ウェイ。 夫殺しの疑惑がかかる女と、刑事のサスペンスロマンス。 時間軸を切り取る映像が美しい。 中公文庫、二代目神田山陽「桂馬の高跳び」読了。 副題「坊っちゃん講釈師一代記」。 伯山さん尽力による先代山陽先生自伝の再刊。 帯…