久しぶりに映画『ファイト・クラブ』を観た。 この映画は不思議だ。観るたびに味が変わるしこちらの年齢や置かれている状況によって全く違う顔を見せてくる。今の自分の波長に驚くほど合っていた。 今回、一番ハッとさせられたのはブラッド・ピット演じるタイラー・ダーデン率いる組織のある種グロテスクな矛盾。彼らは「反物質主義」「反資本主義」を叫びIKEAの家具に囲まれた生活を否定しクレジットカード会社を爆破しようとする。けれどその実働部隊である「プロジェクト・メイヘム」の拡大の仕方はどうだ。各地に支部を作り画一的なルールで構成員を管理し効率的に目的を遂行していくその様は皮肉にも彼らが最も憎んでいたはずの「フラ…