* 動員の革命から相互評価のゲームへ 2000年代後半以降のソーシャルメディアの普及は人々の情報環境に劇的な変化をもたらしました。そして2010年代とはソーシャルメディアを活用した新たなかたちの市民運動が生み出された時代でもありました。当時、一世を風靡した「動員の革命」という言葉には新聞やテレビといったマスメディアを介したトップダウン的動員ではなく、市民一人ひとりが自発的に発信するソーシャルメディアを介したボトムアップ的動員から生まれる新しい民主主義への希望が込められていました。果たして「アラブの春」から東日本大震災の反原発デモまで世界を席巻した「動員の革命」の手法はやがて市民運動だけにとどま…