Michael Caine(1933-) 男優、俳優、プロデューサー、作家
芸名の「ケイン」は、『ケイン号の叛乱』(1954)を観て感激して、そこから取ったもの。 『ハンナとその姉妹』『サイダーハウス・ルール』でアカデミー賞助演男優賞を受賞。 若い頃はハンサムでキザな感じだったが、歳を取るにつれて枯れて円熟味も増して来た。
映画の演技
先日のキネ旬シアターは『2度目のはなればなれ』でした。 監督:オリヴァー・パーカー 脚本:ウィリアム・アイヴォリー 出演:マイケル・ケイン 、グレンダ・ジャクソン 、ダニエル・ヴィタリス、ローラ・マーカス、ウィル・フレッチャー 製作:2024年 イギリス 89歳の退役軍人がノルマンディ上陸作戦70年の記念式典に出席するという実話を元にした映画です。名優マイケル・ケインとグレンダ・ジャクソンが50年ぶりに共演しました。グレンダは昨年亡くなり、マイケルの引退映画にもなりました。 イギリス、ブライトンの老人ホームで人生最期の時を過ごす老夫婦バーナードとレネ。2014年、バーナードはホームを抜け出しフ…
ドイツ軍がカッコ良く描かれてる戦争映画と言えば、まず思い浮かぶのが「鷲は舞いおりた」(1977)。 優秀で男気のある隊長に率いられ、英国首相チャーチル誘拐という特殊任務を実行しようとするドイツ空挺部隊の話。 初めて見たのは初公開時に、親に連れられて岐阜の自由劇場という、半地下の小さな映画館で見ました。 その時は、話をそんなに理解できなかったけど、後半のドイツ空挺部隊の、立派な立ち居振舞いがとっても印象的でした。 今回はそんな戦争映画の佳作をレビューします! (あらすじ) 第二次世界大戦下、戦況不利なドイツでヒトラーの御前会議が行われ、そこで「チャーチル誘拐」作戦が遡上に上がる。ヒトラーは興味を…
レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「愛の落日」(2002)です。 1950年代初めのサイゴン、英国人ファウラー(マイケル・ケイン)は記者として英国へ記事を送りながら、フォン(ドー・ハイ・イエン)と言う若いベトナム人女性と気楽に暮らしている。北部ではべトミンとのゲリラ戦が生起しており多くの集落が犠牲者で埋め尽くされていた。そんな時、ファウラーはある若い米国人パイルと知り合う。医療支援を行う民間人だと言うが、一緒に或る最前線を取材し帰還する時に、ガス欠で近くの監視塔に身を寄せるが、そこがべトミンに襲われるが彼の手引きで難を逃れるのだった。ファウラーは彼…
一条真也です。27日に行われた衆議院選挙は予想通りの結果でしたね。イギリス映画「2度目のはなればなれ」をシネプレックス小倉で観ました。亡くなった人々への想いを感動的に描いた名作です。90歳の老人が冒険をする物語なのですが、わたしは、先月20日に満88歳で旅立った父と、残された母のことを思い浮かべながら観ました。 ヤフーの「解説」には、「マイケル・ケインとグレンダ・ジャクソンが『愛と哀しみのエリザベス』からおよそ50年ぶりに共演し、ある退役軍人の実話を基にしたドラマ。決して離れないと妻に誓った男性が老人ホームからいなくなる出来事が発生し、そのことを警察がSNSで発信したことから、世界中で彼の行方…
作品情報 原題:The Great Escaper 監督:オリバー・パーカー 出演:マイケル・ケイン/グレンダ・ジャクソン/ダニエル・ビタリス/ビクター・オシン/ウィル・フレッチャー/ローラ・マーカス/エリオット・ノーマン 制作国:イギリス 上映時間:96分 配給:東和ピクチャーズ 年齢制限: G あらすじ イギリス、ブライトンの老人ホームで暮らす老夫婦のバーナードとレネは、お互いに寄り添いながら人生最後の日々を過ごしていた。退役軍人のバーナードはフランスのノルマンディーで開催される上陸作戦70周年記念式典に出席するため、老人ホームを抜け出す。見知らぬ人に助けられ、友を作り、旅立った戦友に別れ…
封切り二日目。 席数224の【SCREEN1】の入りは四割ほど。 「D-デイ」から七十年の節目の2014年6月6日。『オバマ大統領』や『エリザベス女王』も参列した記念の式典がフランスのノルマンディーで開催された。 そこに当時九十歳の『バーナード・ジョーダン』が住んでいた高齢者施設を誰にも告げずに抜け出し参加した、との実話を基にした一本。 当時の報道を確認すると、本作とはかなりの乖離があるものの、脚色の妙により、趣きの深い作品に仕上がっている。 『バーナード(マイケル・ケイン)』は妻の『レネ(グレンダ・ジャクソン)』と施設に暮らす。 戦後七十年、片時も離れずに暮らした二人が別の場所で時間を過ごす…
今日は新百合ヶ丘のイオンシネマで、公開されたばかりのイギリス映画『2度目のはなればなれ』(オリヴァー・パーカー監督)を鑑賞した。名優マイケル・ケイン(撮影時89歳)とグレンダ・ジャクソン(撮影時86歳)が老夫婦役で主演している作品だ。マイケル・ケインもさることながら、私は昔からグレンダ・ジャクソンのファンだったので、彼女が今どうなっているのだろうというのが、この映画を観たいとおもった最大の理由。 ケインとジャクソンの演技が圧巻の『2度目のはなればなれ』 物語は、イギリスのとある介護老人ホームの光景から始まる。 バーニー(ケイン)は元海軍軍人で、2014年の第二次世界大戦ノルマンジー上陸作戦70…
3.8 サイダーハウスルールは超簡単に言うと妊娠中絶が道徳的に間違っていると考える若者が、実際に世の中を体験して、それが必要なものだと知る──という話です。 セントクラウドはラーチ博士(マイケルケイン)が院長をつとめる孤児院兼産院です。博士は望まない妊娠をした女性の出産を手伝って赤ん坊を預り、ときには違法の堕胎も請け合う、博愛と現実主義を併せ持った赤ひげタイプの医師です。 孤児のホーマー(トビーマグワイア)はラーチ博士にたいして継父の恩義がありますが、外世界への好奇心が抑えられずりんご農園に就職します。 サイダーハウスルールが風変わりに見える理由は、登場人物が世に偏在する貴賤や差別から解放され…
映画「キングスマン」(原題:Kingsman:The Secret Service, 2014)はシリーズ第1作。第2作目を先に見て第1作をあとから見た。原作はマーク・ミラーとデイヴ・ギボンズによるコミック「キングスマン:ザ・シークレット・サービス」。 続編「キングスマン:ゴールデン・サークル」が2017年に公開され、2021年12月には前日譚となる「キングスマン:ファースト・エージェント」が公開された。 オープニングのタイトルバックが洗練されている。要塞のような建物のブロックが爆破され、その破片がタイトル文字などに変わっていく。 出演はコリン・ファ―ス、タロン・エガートン、マイケル・ケイン、…
Y木:あ! これ「探偵スルース」のリメイクやろ。 S原:当時、カルトっぽく扱われた映画のリメイクですよ。 (あらすじ) アンドリュー・ワイク。初老の推理小説家。スタイルにこだわる知性的な紳士。尊大で無慈悲。マイロ・ティンドル。若い俳優。女はもちろん、男も惑わす美貌の持ち主。野卑にして繊細。二人の関係は“夫”と“妻の浮気相手”。ロンドン郊外にあるベストセラー推理作家アンドリュー・ワイクの邸宅に、招かれたのか、押しかけたのかティンドルが現れる。作家が、若い男にある話を持ちかける。「妻が欲しいなら、私の提案に乗らないか?」それはひとりの女をめぐってふたりの男が、エゴとプライドをかけて挑発しあう高貴で…
【週末息子と見る映画】のKONMA08がお送りする自己満足ブログ 【08映画缶】 間もなく開演です!! No.1256 【勝利への脱出】(1981年作品) 今回はチラシとパンフレットです。 《解説》 映画史上空前のスケールと興奮――!! 5万の大観衆の前で 不屈の男たちの 大脱走が始まる! サスペンスフルな脱出プロセスとスリリングなゲーム展開が盛り上げる相乗効果。ひねりを利かせたパワフルな第二次大戦脱走映画の登場である。話題は何といっても妙を得たキャスティング。【ロッキー】のシルベスター・スタローンと【遠すぎた橋】のマイケル・ケインというハマリ役2大スター。加えてペレを始めとする現代サッカー界…
レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「トゥモロー・ワールド」(2006)です。 近未来のロンドン、人類は最大の試練に陥っていた。ここ数年子供が生まれなかった。加えて移民問題、テロにより世界的に内戦が勃発して、ここ英国も治安がガタガタの状態だった。世界最年少の少年がアルゼンチンで殺され、事態は最悪に。英国エネルギー省に勤務するセオ(クライヴ・オーウェン)は反政府組織「FISH」に拘束される。そこで彼はキーという黒人女性に出会う。驚いたことに彼女は妊娠していたのだった。セオは彼女を連れて逃避行を迫られるのだった… もう少し明るいSF映画だと思いました。例…
どうも、たきじです。 今回は、2011年公開のピクサー映画『カーズ2』の解説&感想です。 ↓ 前作の解説&感想はこちら ↓ ピクサーの前作はこちら 作品情報 解説&感想(ネタバレあり) 最後に 作品情報 カーズ2 posted with カエレバ 楽天市場で探す Amazonで探す Yahooショッピングで探す タイトル:カーズ2 原題 :Cars 2 製作年 :2011年 製作国 :アメリカ 監督 :ジョン・ラセター ブラッド・ルイス 声の出演:オーウェン・ウィルソン ラリー・ザ・ケーブル・ガイ マイケル・ケイン エミリー・モーティマー ジョン・タトゥーロ エディー・イザード 上映時間:11…
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『インターステラー』 www.youtube.com 「ダークナイト」「インセプション」のクリストファー・ノーラン監督によるオリジナルSF大作。地球環境の変化によって人類の滅亡が迫る近未来を舞台に、家族や人類の未来を守るため、未知の宇宙へと旅立っていく男の姿を描く。 近未来、地球規模の異常気象と飢饉によって人類滅亡の危機が迫っていた。元宇宙飛行士のエンジニアで現在はトウモロコシ農場を営んでいるクーパーは、NASAの要請に応じて人類の未来を懸けた前代未聞のミッション「ラザロ計画」に参加することになる。計画の内容は、土星付近に突然発生したワームホールを通り抜け、新しい惑星へと人類を移住させるという…
「イヴの総て」のジョーゼフ・L・マンキーウィッツ最後の監督作。 傑作ミステリと名高くタイトルだけは知っていたのですが、VHSしか出ておらず長らく鑑賞が困難だった作品。 この度めでたく初ソフト化、Blu-rayを購入して初鑑賞してみました。 吹替シネマCLASSICS 探偵〈スルース〉 -TV吹替音声収録版- [Blu-ray] ローレンス・オリヴィエ Amazon 元は舞台劇だそうですが、名優2人の応酬がとにかく凄い。 軽快な音楽に合わせて名前が出て来るオープニングクレジットがお洒落、ミステリ小説の世界を映し出した紙人形のアートから一気に心掴まれました。 予想がつくところもあったけど、どんでん…
映画日誌’24-52:インターステラー introduction: 『ダークナイト』『インセプション』などの鬼才、クリストファー・ノーラン監督によるSF超大作。地球環境の変化によって人類の滅亡が迫る近未来を舞台に、家族や人類の未来を守るため、未知の宇宙へと旅立っていく男の姿を描く。『ダラス・バイヤーズクラブ』でアカデミー主演男優賞を受賞したマシュー・マコノヒーが主演を務め、アン・ハサウェイ、ジェシカ・チャステイン、マイケル・ケインらが共演する。第87回アカデミー賞で5部門にノミネートされ、視覚効果賞を受賞。2024年、公開10周年を記念し、2014年の日本公開当時と同じ11月22日に再上映され…
『国際諜報局』 ☆☆☆★マイケル・ケイン主演のスパイもの。ノーラン映画の、老人役しか知らないので、アラフォーっぽいケインは、まつ毛が長過ぎて、なんだかコメディチック(^^;) 破天荒な元スパイのケインが、MI6から、任務を言い渡されるところから始まる。 ソ連の二重スパイとか、いろいろあるが、なんといっても、本作で真っ先に言及したいのが画面の構図。 全カット、普通の構図がほぼない。斜めに撮ったり、ガラス越しに撮ったり、手前に物を置いたり、凝りまくっている。それでいて、『シン・ウルトラマン』の庵野秀明みたいに、意味もなく変なのではなく、我々の生きている世界とは違う世界を覗き見るというか、一癖…
映画『インターステラー』は、地球がダストボウルと化し滅亡の危機に陥った人類を救うためNASAによる宇宙プロジェクトに参加する元宇宙飛行士を主人公にした、クリストファー・ノーラン監督によるSF超大作映画だ。2014年に製作され、今や古典の風格すら漂う名作だ。 youtu.be ノーランはCGをほとんど使わないことで知られているが本作も撮影にデジタルでなく35mm(パナビジョンアナモルフィックフォーマット)とIMAX 70mmを採用。第87回アカデミー賞では見事、視覚効果賞を受賞した。 主演は『ダラス・バイヤーズクラブ』(2013)、『ゴールド 金塊の行方』(2017)などの作品で知られるマシュー…
TOHOシネマズシャンテにて映画『2度目のはなればなれ』。この映画にして良かった。「The Great Escaper」という原題がチャーミングなバーナードにぴったり。 邦題は70年連れ添った老夫婦の視点。ちょっと羨ましい。映画は戦時中に出会った2人の可愛らしい恋愛、戦争のフラッシュバックが挟まれる。任務完了まで70年… バイユーの軍人墓地でのシーンのあの悼む言葉、誰もが思っているだろうことが叶う世界になりますように。 撮影当時89のマイケル・ケイン(姿勢が良くてエレガント❤️)と妻レナ役の昨年亡くなったグレンダ・ジャクソンが素晴らしくて泣き腫らした目に凍らせたスプーンをあてます(目の下のクマ…
フランス・ローヌ地方の赤ワイン「モンフラン・ラ・トゥール・ルージュ(MONTFRIN LA TOUR ROUGE)2022」 ワイナリーはシャトー・ド・モンフラン。 フランスの認証企業ビューローベリタスからオーガニック認証を取得した自社畑で栽培したシラー、グルナッシュ、カベルネ・ソーヴィニヨンをブレンド。 生き生きとした赤系果実味を備えるチャーミングな仕上がりの1本。 ワインの友で観たのは、民放のCSで放送していたジョージア映画「歌うつぐみがおりました」。 1970年の作品。 原題「IKHO CHACHVI MGALOBELI」 監督・脚本オタール・イオセリアーニ、出演ゲラ・カンデラキ、ジャン…
www.youtube.com 気候変動により、砂埃が支配し居住できなくなりつつある近未来の地球。元宇宙飛行士ジョセフ・クーパー(マシュー・マコノヒー)は今は農業を営んでいるものの、地球が危機に瀕しているため太陽系外に移住可能な惑星を探し求めるために宇宙へ旅立つ。断腸の思いでまだ若い息子トム・娘マーフを置いて決死のミッションに臨む。 2014年公開クリストファー・ノーラン監督169分の長尺SF超大作。その長尺を感じさせない物語展開。この度10周年を記念して各地のIMAXシアターで10日間の限定再上映してくれた。マシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイ、マイケル・ケイン、ジェシカ・チャステイン、マ…
黄色いモスローズ ゴールドモス Goldmoss アメリカ 1972年Ralph S. Moore 作出 前回に続いてモスローズ、3つめ。このバラは、Ralph S. Moore氏が長年かかって作出した四季咲きの黄色いモスローズだそう。 名前は見ての如しで特に蘊蓄はないです(^^) なので、余談。 先日久しぶりに映画を見ました。 「名優 マイケル・ケイン引退作」の上に、「クリストファー・ノーランに愛された男」とあるのにちょっと笑ってしまった。バットマンの執事役、なかなか素敵でした。 映画館の前を通りかかって、このポスターを見て、全然予定していなかったけれど、ちょうどいい上映時間の回があったので…
【話はまだまだはじまらない】 【思ひ出】#10~木綿のハンカチーフ デイヴ・ロギンズの”Please Come To Boston”('75)というヒット曲があります。米各地を放浪続ける男性が故郷にいる恋人の女性に向けて書く手紙とその返事という形を取った歌詞ですが、ああこれは”木綿のハンカチーフ”だなあと思ったものでした。”木綿”の詩を書いた松本隆はディランの曲をが念頭にあったといいますが、都会へ出た「僕」が故郷の「君」に書いた手紙の対話形式の歌詞が新鮮。元々は太田裕美のアルバム曲だったのを直してシングルカットしたのが75年の暮れで翌年を代表する大ヒット曲になりました。アイドルとフォークの中間…