単館系の映画館。娯楽性や話題性よりも監督の個性や芸術性を尊重する作品を上映することが多い。 全国ロードショーを扱う大手映画会社の劇場に対して、ある作品をその映画館単独で上映する劇場のこと。ミニシアターと呼ばれているが、劇場の大きさやキャパシティとは関係が無い。 1974年に開設された岩波ホールが日本における先駆け。 現在は首都圏に多数ある他、地方都市にも数多く存在するが、かつての「名画座」との位置づけが曖昧な劇場も多い。
2月24日祝日 映画監督であり、朝ドラ「ブギウギ」の脚本で知られる 足立紳さんからメールが届く! 大雪の22日、倉吉の県立美術館で行われたイベントに参加した際、 足立さん宛の手紙と企画書、ちょっとしたお土産を 受付に言伝たのだが、早くもそのお返事が来たのだ。 「鳥取に映画館なんて素敵ですね。 クラファンなど応援させていただきます」 手紙やお菓子のお礼などとても丁寧に綴ってくださり、 イベントでも感じた温かなお人柄が伝わってくる。 鳥取出身の、しかも今とても充実したお仕事をされている 足立紳さんが応援してくれるなんて、心強い・・・ 映画「百円の恋」も良かったし、 今放映中の「それでも俺は、妻とし…
2月23日日曜日 先日東京でお会いしたシネマ・チュプキ・タバタ代表の平塚さんから、 沖縄のミニシアター「シアタードーナツ」(シアド)をご紹介いただき、 この日の夜にオンラインイベントが開かれるというので参加することに。 19時ぴったりにイベントは始まり、帽子に髭の特徴ある風貌、 宮島真一さんが登場した。 元々は映画監督を目指し、ショートムービーの制作に関わったり、 沖縄を舞台にした映画で俳優さんへの方言指導もされていたという宮島さん。 シアドが今年オープン10周年を迎えるということで、 記念としてのイベント開催の運びになったこと、 開業当時の苦労や上映作品の選定について、 コロナ禍で苦境に立た…
一旦話はさかのぼって2月20日前日酔っぱらってバーに忘れたブツ一式を ガーデンのKさんが仕事帰りにわざわざ届けてくれた。 そのブツというのは、鳥取ロフトで購入した便箋と封筒。 なんと、これを使って小泉今日子さんに手紙を書くのだ! 友人の音楽ライターで、最近では政治やフェミニズムに関する著作が多い 和田静香さん。 和田靜香 - Wikipedia 彼女が以前、小泉さんとトークショーを行い、 キョンキョンのラジオにゲスト出演までしたことを思い出し、 連絡をとってみた。 これこれこんなミニシアター企画を考えておるのだが、 何とか小泉さんにつないでもらえないだろうか?と。 和田さんからはすぐに返信があ…
2月19日水曜日 帰鳥して3日目、鳥取は今日も雪。 クライアントとオンライン会議、 確定申告に向け税理士さんとの打ち合わせを終え、 バスで駅前に向かう。 UI会のYさんが商工会議所の青年部の方につないでくださり、 駅前の喫茶店でお会いすることになったのだ! 仕事でのプレゼンはそれなりに慣れているが、 映画館構想を商工会議所の方に提案するなんて、初めての経験。 ちょっと緊張するが、懐の広いYさんがきっとサポートしてくれるでしょ。 お会いしたIさんは思っていたよりずいぶんお若いが、 地元では有名な不動産会社の取締役部長。 物件探しのときにも頼れそうだ! 持参した企画書を見せながら説明すると、真剣な…
2月16日、明日は鳥取に帰る日。 今回の上京の最大の目的となった、映画監督・伊勢真一さんとお会いする日。 実は伊勢さん、鳥取の移住者団体「鳥取ふるさとUI会」で知り合った Nさんの長年のお友達。 偶然にもこのタイミングで同じく上京しているNさんのご紹介で、 この日直接お会いしてミニシアター企画の説明と ご協力をお願いすることになっていたのだ。 約束の参宮橋・オリンピックセンターに向かう前、 池袋「シネマ・ロサ」で、長塚京三主演「敵」を観賞。 想像以上に怖く、美しく、ドキドキさせてくれる作品だった。 そうそう、こういう映画を鳥取でも気軽に観たいのだ。 夕方お会いした伊勢さんは、とにかく映画愛の深…
2月11日午後、日本で唯一のユニバーサルシアター 「シネマ・チュプキ・タバタ」代表・平塚千穂子さんを訪ねる。 ※ユニバーサルシアターとは、視覚や聴覚に障がいを持つ方も字幕や音声ガイドで映画を楽しめるバリアフリーの映画館。 上映中のお時間を割いてくださり、シアター2階の事務所で たっぷり2時間、映画館をつくるきっかけから資金計画、 法的な規制や場所の選定、上映方法やコスト、 作品の選定などお聞きしたかったことに真摯に答えてくださり、 思った以上の収穫が得られた。 平塚さんは20代の頃ストレスから心身のバランスを崩したことがあり、 「そのとき、映画に救われたんです」とおっしゃる。 早稲田松竹で働く…
いよいよ大晦日ですね。今、この文章を書いているのは12月31日の午前4時26分。FMラジオからジョンレノンの「イマジン」が流れています。 前回、2024年に読んだ本の話を書きましたので、今年中に「2024年に観た映画」の事を書いておかねばと、大晦日の早朝(もしくは、一之輔師匠風にいえば深夜の一番深いところ)にキーボードを叩いているのです。 www.fuku-taro.net ともあれ今年の話は今年中に終えて、気持ちよく新年を迎えましょう。 で、ようやく本題の映画について。 前回の記事にも書きましたが、今年は大分市が誇るミニシアター「シネマ5」の年間会員になっていたので、例年よりも多くの映画を観…
先日、テレビで深谷市に唯一あるミニシアター「深谷シネマ」が紹介されていました。 全国の映画館数がピークを迎えた1960年の時点では、深谷市の映画館は豊年座、ムサシノ館、電気館の3館が存在していました。1970年代初めまでにはこの3軒の映画館がすべて閉館。映画を見るためには、隣の熊谷市や、群馬県の高崎市に行くしかなかった。 その後、深谷市には映画館が30年間もなく、2002年に映画好きの人がNPO法人によりミニシアター「深谷シネマ」を誕生させた。その後、2010年4月、300年の歴史を持つ「七ツ梅酒造」跡へ移転しました。 ここは酒蔵が大きな倉庫になっていて、映画の撮影でよく使われています。全国で…
愛知県名古屋市今池にあるミニシアター「ナゴヤキネマ・ノイ」に行ってきました。 こちらのビルの2階にあります。 元々「名古屋シネマテーク」があった場所。 シネマテークは2023年7月28日に閉館。 その後、クラウドファンディングが行われ改装工事を経て、2024年3月16日にナゴヤキネマ・ノイが開館。 クラウドファンディングでは、延べ1597人、2708万9635円もの支援がありました。 もし自分も知ってたら支援したかった。 “今池ハードコアの街“ ミニシアターの灯を絶やしてはいけないという強い想い。 看板の洗練され文化の香りがするロゴ、劇場で配布されるチラシのデザインは名古屋芸術大学の先生と学生…
沖縄からこんにちは〜 今回は映画館で観たオススメ映画をご紹介いたします。 「ぐるりのこと」や「恋人たち」の作品を撮った橋口亮輔監督の新作です。 ストーリーは簡単で母親孝行のために三姉妹が温泉旅行にやってきて騒動となる。 これだけになります(笑) このシンプルなストーリーが4人の役者によってとてつもなく面白くなります。 長女の江口のり子(敬称略)の怪演とも呼んでいい演技が中心となって、 姉妹のこれまでの関係性が徐々に明らかになっていきます。 この映画には母親は出てきません。それでも三姉妹の話で段々と母親像が見えてくるのも面白いです。 この三姉妹の話は大体2対1で進んでいき、その組み合わせによって…