【映画の歴史と俳句との関係】 サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』の主人公、ホールデン少年は映画が大嫌いだった。誰かが映画の話をすると「僕の前では映画の話をしないでくれ」と、彼は耳を塞ぐ。どうしてか。 このとき著者には、必ず然るべき意図があるものです。 印刷の技術と、出版物を編集するテクニックのあひだには、ラテン・アメリカの砂塵とサム・ペキンパーのスローモーションのやうな有機的な関係があります。換言すれば、発想を俟つところがあったので、いま私たちが「雑誌」と呼んでゐる出版物にもやはり黎明の時があった。誌面といへば爾来テキストと写真をレイアウトして読ませる体裁になってゆきますが、ではそのつくり…