こんにちは。 わたくし、この物語の主人公 『エリック・マーティン』をボスとして戴いております、スネーク・ケラーと申します。 突然ですが、アナタは『エリック・マーティン』という男をご存じですか? 盟主・モデル・諜報員。 改革の時代、それらの仮面を付け替えながら生きた男です。 私が言うのもなんですが、エリックという男は、これがまた『猜疑心・警戒心』の塊でして。常に陶器の仮面をつけ、本性を見せない男でした。 巷に溢れる恋物語や愛の歌も『作家の妄想だ』と言い切る始末。 本気の恋も愛も、経験などなかったそうです。 ……しかし、今はどうです? 奥さまにべったりで。 あれでも隠しているつもりなのでしょうか?…