フィラデルフィア映画からインド系テイラー・スイフトは生まれるのか 映画『トラップ』評(M・ナイト・シャマラン、2024年、原題:Trap, M. Night Shyamalan ) (ネタバレますよ) これぞシャマラン、という初期の作風に戻ったような作品。主人公の主観と観客のPOVを重ねつつ、主人公が凶悪犯だった明かされる展開でスリラー映画が始まる。人を切り刻むシリアルキラー”ブッチャー”を捉えるためにポップスターのコンサートがFBIのおとり捜査に使われていて、怪しい白人中年男性がどんどん職質されていく。自分=観客だけが真実を知っている、という強迫症的で陰謀論的なところはシャマラン節全開である…