気まぐれ随想録『赤とんぼ』 公園散歩に思うこと たまに暇ができると近くの公園を散歩している。この公園も以前は季節の変化が豊かで散歩もそれなりに楽しめたものだった。しかし、最近はそんな感じも少し薄れた。日常的に見慣れてしまうと気付かないのだが、全体として樹木に生気が見られなくなった。桜や欅など枝枯れがいくつも見つかる。春が来ると枝一面に花を着けていた白木蓮は、いつの間にか消滅している。寒気の中で凜と咲き誇っていた紅いサザンカの花も、今は心なしか燻っているように見える。 この夏には以前よく訪れた山手の公園にも立ち寄ってみたが、こちらも敷地が一部切り取られて駐車場になり、以前とは様変わりしていた。 …