レスピーギの音楽は、「ローマ3部作」のように、その日の気分で、やはり、重厚で重たいなあ 熱いなあと思うときはあります。 そういう時は、あまたある管弦楽曲の中で、優雅な曲を紹介します。レスピーギ作曲 「リュートのための古風な舞曲とアリア」です。サンタ=チェチーリア音楽院に通うことを日課としてしたレスピーギ。目的は、古い作品の研究でした。ある日イタリア音楽学者 キレゾッティという人が編纂した16世紀から18世紀のフランス・イタリアのリュート曲集を見つけます。 その図書館で埃をかぶっていた楽譜は、名曲の宝箱で、原曲のメロディ、旋律にレスピーギならではの近代オーケストレーションを行いました。古典の復古…