1970年東京生まれ。1990年頃より音楽活動を開始し、主に暴力温泉芸者、ヘア・スタイリスティックス名義でジャンル的にはノイズ/サウンド・コラージュ/モンド・ミュージックを横断する数々の問題作をリリース。ソニック・ユースやベック、トルーマンズ・ウォーターやジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンなどの来日公演の前座も務める(『Quick Japan』Vol.6より)。その傍ら映画評論やコラムも手掛けるようになり、活動は活字畑へと移行し短編集『マリ&フィフィの虐殺ソングブック』『子猫が読む乱暴者日記』や映画評論集『ソドムの映画市―あるいは、グレートハンティング的(反)批評闘争』『エーガ界に捧ぐ』などの著作を発表。『あらゆる場所に花束が…』で第14回三島由紀夫賞を受賞する。その歯に衣着せぬ筆致と、自虐的でありながらユーモアと諧謔を忘れない姿勢、そして批評眼の確かさには定評がある。