作家、劇作家。 なかじま・らも 【中島らも】本名:中島 裕之(なかじま ゆうし) 1952年4月3日生まれ、兵庫県尼崎市出身。大阪芸術大学放送学科卒。 2004年7月26日、酔っ払ってバーからの階段を転げ落ちた際に頭を打ちつけ、病院へ搬送、そのまま脳挫傷などにより死去。冥界で「らも教」の教祖(狂素)、ダライ・ラモになられた。
人体模型曰く。 孤独の嫌いな女もいるんだわ。死ぬのさえ独りじゃ我慢できない、そんな女もいるんだわ。 中島らも『人体模型の夜』(集英社 1995年)の話をさせて下さい。 【あらすじ】 一人の少年が「首屋敷」と呼ばれる薄気味悪い空屋に忍び込み、地下室で見つけた人体模型。 その胸元に耳を押し当てて聴いた、現用と畏怖の12の物語。 18回も引っ越して、盗聴を続ける男が、壁越しに聞いた優しい女の声正体は(耳飢え)。 人面瘡評論家の私に男が怯えながら見せてくれた肉体の秘密(膝)。 眼、鼻、腕、脚、胃、乳房、性器。 愛しい身体が恐怖の器官に変わりはじめる、ホラー・オムニバス。 裏表紙より 【読むべき人】 ・…
・2/5(日) 9時から「日曜美術館」を鑑賞。45分からの「アートシーン」では、また山種美術館が紹介されていたが、ここの館長、ちょっと出過ぎ。せっかく日本画の素晴らしい作品をたくさん所蔵&展示しているのに、いつも館長の顔がちらつく。メディアに出るの、控えたらどうでしょう?と言える人が周りにいないんだろなと推測。 14時から大好きな落語家の瀧川鯉昇さんが「二番煎じ」をNHKでやっていたので見ることに。テレビということで少々気を使っているように見えたが、やっぱり、この人好き。飛行機で初めて聞いた時の衝撃は未だに忘れられない。その後の番組で、動くオードリー・タンを初めて見た。 ・2/6(月) 本来な…
今週のお題「マメ」 コーヒーを淹れるのが趣味、という人がいる。なんか良い。なんかオシャレ。 一時期自分もハマり、ミル使ってちゃんと淹れてた時期があった。当時は大泉洋がFIREのCMで巨大ミルをまわしてて、「挽きたて〜!挽きたて〜!」ってマネしてた。 youtu.be しかしそれももう今は昔(CMやってる頃を調べたら2007年なんだな)。 ドリップコーヒーを淹れることすら面倒くさい。マメを挽くなんてもってのほか。というかコーヒーよりお茶派なんだよ。冬の日本茶うめ〜! だったんだけど、最近インスタントコーヒーを丁寧に淹れるのにハマッてる。「永遠も半ばを過ぎて」にそういう描写があったから。そこを読ん…
「2023年にやりたいこと」で宣言した通り、中島らもの本をさっそく読んでいる。 「永遠も半ばを過ぎて」からスタート。 図書館で借りたんだけど、そのボロボロさにまずびっくりしちゃった。その前まで往来堂書店で買った新品の本を読んでいたというもあるだろうが。 普段から本は図書館で借りる方が多いけど、ここまでのボロボロさはちょっと珍しい。ページは茶色く変色しているし、水濡れのあともある。 でも味わいがあって良いなぁと思う。見ず知らずの他人達と共有してる感じが良い。いつどこで出来たシミなんだろうとか、みんなどんな気持ちで読んでたんだろうとか考えるのが楽しい。 新品の本も紙の良いにおいがして気持ちいい。け…
特別お題「わたしの2022年・2023年にやりたいこと」 2023年にやりたいこと 1. 中島らもの本を全部読む 大槻ケンヂのエッセイからの影響で中島らもに出会い、興味を持った。 「今夜、すべてのバーで」「白いメリーさん」「頭の中がカユいんだ」「心が雨漏りする日には」「しりとりえっせい」「ガダラの豚」「君はフィクション」「その辺の問題」は読んだ。いしいしんじとも仲が良かったそうで、ますます興味が出てきた。 もっと読みたい。洒落た表現が好き。 2. やったことないことをやる 大なり小なり。最低月1で。 知らない街まで行って街ブラとか、ずっと行きたかった場所に行くとか、ひとり旅行とか...。とにか…
ここ1週間ほど、予見・予防できた宗教が関連した事件について考えることが多かったです(なんとなくスイマセン)。僕、元々は研究者志望で研究者養成の博士課程に進学したのですが、公務員になりました。公務は文化遺産に係る専門職であったこともあり研究は続けていました(また徐々に書きますが)。 唐突ですが、研究は、料理に似ています。 まな板に置いた研究対象を、各自の「専門包丁」(笑)で切るのです。僕の場合は人類学・民俗学が主包丁で、社会学が副包丁、それでも調理できないなら、しょうがなく経済学や宗教学の調理器具を持ち込みます。歴史学は当たり前です。領域横断的になるのは料理も学術も変わりません。専門は大切にしま…
Kindle Unlimitedで読書をしている。 中島らも「今夜、すべてのバーで」を読んだ。 今夜、すベてのバーで 〈新装版〉 (講談社文庫) 作者:中島らも 講談社 Amazon 作者の生と死に対する哲学に魅了されて夢中で読み進めた。 アル中の人の身体の状態に関する描写が興味深かった。
★★★★☆ あらすじ 若い頃から酒を飲み続け、ついに限界を迎えて入院することになった男。 感想 今後飲めなくなるからと、入院前にワンカップ酒を二つ、立て続けに飲み干してしまうようなアル中の男が主人公だ。何となく依存症になる人間はだらしがなく、意志が弱いイメージがあったが、この主人公は違う。どうしたらアル中になるのか文献を読み漁って豊富な知識を持っているし、自身が今どういう状態なのかも十分に熟知している。 だがそれらをアル中にならないために活かすのではなく、それでもいいやと、悪化していく体を他人事のように見つめながらアル中になっていく。こういう人は、何も考えずにアル中になってしまった人とは違い、…
独創的美味しさと美しさのカクテル・・・だけどぬる燗も飲みたいね(笑) ミクソロジストって何?となるとバーテンダーやん?ということに安直でシンプルで細かいことが嫌いな私は落ち着くんだけど、 いやいや、全然ちがうから「だって、俺らミクソロジストだぜ?」みたいな ノリも巷にはあるようですが。 フルーツや野菜はもちろんのことハーブやスパイスも使い、素材にこだわり、カクテル作りの製法もかなり新しいアプローチをしてくる。ミクソロジーは混ぜる(MIX)に学問とか科学といった意味のOLOGYをつけた造語で、それを作る人のことをミクソロジストという。 イッセー尾形がやってたようなポマードべったりのバーテンダーと…
久しぶりに読んだ。 やっぱり好きだなあと思う。 彼の綴る物語は生き生きしている。 クスッとしながら、「アホやなあ〜」と読んでしまう。 パラパラ漫画まで、アホやなあ、と、隅々までアホが詰まった、パワーある本である。 アホなことを、ひたすら真面目に論じている。 らもさんの語る話は、都市伝説みたいで、どこまで本当なのか分からん。 今だったら武勇伝のように嫌味ったらしく聞こえてしまうのかもしれないけれど、らもさんは完全にあっち側の人なので、嫌味も何もなく、ただあっちの世界の人の、淡々たる観察日記感があって好きだ。 会ってみたかった。 一緒にお酒を飲んでみたかった。 らもさんが好きなのは、ずっと、友達と…
小説は論理的に構成されなければならないが、詩はそうでないから人間の本質を映している。的なことを中島らもだか荻原朔太郎だかが言ってたらしい。ふーん。バイト先で結構話す社員さんが教えてくれた。わたしは詩とか本当に読まないけど、自論として「ぜって〜文章書くの理系の方がうめえよな」があるのでなんとなく言いたいことはわかる。そもそもこんな話に至った原因というか、元の話題はついさっき職場を出た同僚の女の子である。 あふれる涙をどうにか隠しながら帰った彼女は、きっと感情の言語化がめちゃくちゃ下手な子だった。社員さん曰く昨日も似たようなことがあったらしい。1時間程粘ってはみたものの結局うまく言葉を引き出すこと…
アイマスの合同ライブでシャイニーカラーズが気になったと言う、そこのあなた。 私と同じ、そこのあなた。 悪いことは言わない。土日に開催されたシャニマスの5thライブ。 日曜、昨日のDay2を見るんだ。 見るんだ(見なさい) Pでもない私は泣いた(泣いた) 泣いたし最後のサプライズってか、ある方の挨拶でまた泣いた。シャニマスのこと、ほとんど知らない人間なのに泣いた。あんなん泣くわ。 あと『Dye the sky』はほんと、これ、凄い曲ですね。この曲を聞いていなかったら、ここまでシャニマスに興味、持っていなかったかもしれない。 それくらいに強い曲。凄い曲。 しかもアニメ化まで発表されたし・・・いや、…
結月です。 どうすれば痩せるかは原理が簡単で、取り込むカロリーより使うカロリーが大きければいいだけ。成人であれば、およそ2,000kcalの基礎代謝があって、食べる量が2,000kcal以下だと痩せるし、多ければ太る。 しかしながら、食べるものを制限するだけだとちょっとしか痩せない。食事制限と運動がセットが大原則であり、運動が面倒でキツいと思う人が得てして太るから減量が必要な人ほど食べるものは多少減らしてみても運動はしないケースが多いように思う。 超絶運動嫌いで運動音痴なわたしは唯一、自転車だけは嫌いでない。遅いくせに自転車に乗ることは好きという点があったせいで、エアロバイクを乗ることに抵抗が…
『とな天』は理解不能なまま見続けている。退屈なお話とはまったく思わない。でも、おもしろくもない。いや、すこしおもしろいところはある。隠し事はあるようだが、内面がない。よくわからない作品だ。 『転天』は微妙におもしろいけど、これは、たぶん、ぼくのほうが理解が追い付ていない。けっこう、いろいろなことが複雑に絡まっている。一例をあげると、王女と弟の確執は弟の姉への愛に起因するが、それが屈折したのは姉に魔法の才がなかったからだ。で、魔法が本作では社会というよりも、国家の根幹にかかわるので、その屈折も複雑化する。もう、この時点で、ぼくには理解不能かもしれないけど、もうちょっと解釈を粘ってみる。さらに、や…
今日も疲弊していて、とてもじゃないが日記を書く気分にはなれない。先ほどまで日記ではない長文を書いていたのだ。もうキーボードを叩くのは飽きた。 こういう日は夕食の準備ですら気分転換になる。今夜は手羽先を煮てみた。ミツカンの「ポン酢」を使うのが簡単だが、今日は余っていた調味酢や麺つゆを使い切ることに。味がまとまらない気がしたので、ネギの葉や生姜も加えてみた。難しいことは何もない。酢やめんつゆ、みりん、酒、醤油、そして水を煮立たせたら、手羽先をぎっしりと詰めていく。生姜やネギも加えてひと煮立ちしたら、後は弱火で火を通す。我が家の場合、真空断熱調理鍋を使うから焦がす心配は無い。 普通は10分ほど煮れば…
なにが「電通」「博報堂」だい「ひとりだったら負けねえぞ」これは僕が敬愛する作家「中島らも氏」の名言なのだ。 中島らも氏は作家として有名になる前に、関西の小さな広告代理店で働いていた。(広告屋の前は印刷屋)だった。僕は若かりし頃、中島らも氏の活動をリアルタイムで体験した。関西のタウン誌のはしり「プレイガイドジャーナル」を購読し、時々、変な広告が掲載されているのに気が付いた。知る人ぞ知る「カネテツ・デリカフーズ」の雑誌広告で、変なキャラ…キューピーマヨネーズのキューピーの親子が鉢巻きをしてなんとも間の抜けた会話をするのだ。よくこんな広告を出しているなぁと不思議がってみていた。そのシュールな広告の連…
引用元:amazon.co.jp 2006年の作品 監督はマキノ雅彦(津川雅彦) 中島らもの小説が原作 だから(?)終始下ネタのオンパレード 上方落語の重鎮、橋鶴(長門裕之)は余命僅か 最期に思い残すことは? と弟子たちに聞かれ 「そそが見たい」と さすがは芸人、死に間際までそんなことを考えているのかと弟子たちは感心するやら呆れるやら 妻帯者である弟子の橋太(中井貴一)の妻茂子(木村佳乃)に白羽の矢が立つ 恐妻家の橋太は恐る恐るこの重要なミッションを告げるも、茂子はお世話になった師匠の最期のリクエストならと病院に駆け付け、スカートを捲し上げて橋鶴に「そそ」を見せる その三分後、橋鶴は亡くなる …
■評価:★★★☆☆3.5 「カルト宗教は面白い」 【h2】【ノンフィクション本】「カルト宗教」取材したらこうだったのレビュー、批評、評価 カルト集団、宗教、スピリチュアル産業を取り上げるニュースサイト「やや日刊カルト新聞(Almost Daily Cult News)」を創刊し運営する藤倉 善郎によるノンフィクションのルポ本。 dailycult.blogspot.com ミイラ事件で有名になった「ライフスペース」の記事でクレームを受けた著者は、それ以来15年間にわたりカルト問題を取材し続けてきた。セ●クス教団の5泊6日の合宿に参加、宗教団体が主催する偽装就職セミナーへの潜入取材、教祖様の実家…
私にはふとした時に何度も読み返す本があります。 中島らもエッセイ・コレクション (ちくま文庫) 作者:中島 らも 筑摩書房 Amazon それはこちらのエッセイ集です。 もう表紙にはコーヒーを溢した痕跡や背表紙はすり減りページもゴワゴワしているさながら受験生の単語帳みたいになっています。 なんでこんなにも中島らもさんのエッセイを何回も読み返すのだろう 中島らもさんの最初の出会いはアマニタ・パンセリナという作品でした。 この中でらもさんは様々なドラッグ体験を語っている本作は強烈な印象を私に焼き付けました。 そして彼が関西人で阪神地域出身というところにシンパシーを感じて、彼の著作を色々と読むことし…
連絡します。28日間に一回以上の投稿がブログの運営企業から求められています。本来は14日に連絡する予定ですが本日投稿しても大差が無いので行います。一応は毎月一日に投稿(転載等)する予定ですけど来月一日の投稿は困難ですので遅延しそうです。ご了承願いたい。一日と14日に投稿する方針ですけど100%は不可能です。とりあえず、月の一日から14日頃に一度以上の投稿だけでなく月の14日から末日迄に一度以上の投稿を心がけたいです。コラムも執筆しました。恐らくは大規模に懐古や長文の投稿をするのはこれで最後になると思います。お楽しみ下さい。今月、ドリアン長野は誕生日を迎えました。おめでとうございます。特例的に転…
春から関西へ行く。引越しに向けて、部屋を片付けた。いらないものを捨て、本はほとんどブックオフへ売った。楽器は先に出してしまった。今、部屋にあるのは、必要最小限の荷物だけ。こうしてみると随分広く感じる。 先日、野暮用があり、後輩の家へ行ったら、見知った顔の男女の写真が額縁に入れて飾ってあった。背景が背景だっただけに、その瞬間、全てを察して、特に何も聞かなかった。ガストで晩飯を食って、外に出ると、「なんであの写真のこと聞かないんですか?」と言われた。正直いうと、俺は飯を食っている最中にその写真のことを完全に忘れていた。「あぁ、あれね。もう聞くだけ野暮かなと思って」と言うと、「実は僕たち一年前から付…
** 小中学生のためのスマートフォン依存症チェックリスト1.過去1年間に、あなたがスマートフォンを使っていて人や物とぶつかってしまったことがある 2.過去1年間に、スマートフォンを使っていて気づいたら時間が過ぎてしまい、約束等に遅刻したことがある 3.スマートフォンを使用できないと不安やイライラを感じる 4.宿題や勉強をしているときにスマートフォンに触ってしまうことがある 5.スマートフォンの使用により、友人や家族からの信頼を失ったことがある 6.通知がないことを知っていてもスマートフォンを確認することがある 7.暇な時間があると、InstagramやTikTok、YouTubeなどのソーシャ…
2019年5月に読んだ本の感想転載。 水に似た感情/中島らも(1996/9) 鼻/曽根圭介(2007/11) 魚籃観音記/筒井康隆(2000年) 二度はゆけぬ町の地図/西村賢太(2007/11/1) Blue/葉真中顕(2019/4/17) 約束の森/沢木冬吾(2012/3/1) ソウルメイト/馳星周(2013/6) 世にも危険な医療の世界史(2019/4/18) 夜波の鳴く夏/堀井拓馬(2012/8) 白昼夢の森の少女/恒川光太郎(2019/4/26) イグナシオ/花村萬月(1991/12/1) 水に似た感情/中島らも(1996/9) 中島らもが亡くなってからもう15年ですか。主人公はアル中…
2023/2/25 8時起床。トースト、目玉焼きとヨーグルトの朝食。で今日は朝から妻とお出かけ。伊丹まで出るのにJRだと楽なのだが電車賃がかかりすぎるので、JRと阪急電車を乗り継ぎのんびりと。駅前でカレー食べて腹ごしらえ。で今日は観劇。伊丹のAI・HALLにてMONO公演「なるべく派手な服を着る」を観る。久里家は男ばかりの6人兄弟。上の4人は四つ子で、亡くなった母の教えに従い養子である6男を大層かわいがっている。そしてその間でいつも忘れられてしまう5男。危篤状態の父に会うために久々に家族がそろう。増築を繰り返しおかしな構造になっている久里家はまさに一家を象徴している。おかしな家族のルールをかた…
・2/26(日) 2日連続の朝ラン。いつもは中に入る代々木公園の前を通り過ぎ、参宮橋駅まで。木造に変わった駅舎を一度見てみたかったので満足。60分弱で切り上げ、「日曜美術館」も途中から見れた。 あと一週間で人生初のフルマラソン。まるで実感が湧かないというか、どんな感じになるのか想像できない。ちょうど一ヶ月前、ハーフマラソンでも同じようなことを思っていたので、いざ走ってみたら意外とすんなり完走できそうな気もする。 ・2/27(月) マラソンの本番では、どれだけ道を知っているかが、走る時の精神面とツラさを左右するのだが、今回のコースではあまり知らないルートもあるので、そこを「事前調査」しておいた方…