// 寒い・固い・臭い・狭い…。 寝てもすぐに目が覚めてしまう。朝はまだか。 僕は1泊1100円のホテルの一室で身を丸め、遠い朝を待ちわびていた。 では、今日は「三和ホテル」の話をしようね。 物価高の影響で、都市部では素泊まりのホテルであっても繁忙期の宿泊料金は15000円とかするという。すごい時代になったものだ。だけども三和ホテルは県庁所在地である神戸駅の徒歩圏内にあるというのに、いつだって1100円だ。神。 もちろん安いのには理由があったり、ホテル側ももうちょっと是正したいのに止むにやなれぬ事情があったりするのだが、それは追って説明していきたい。 ここに純粋に宿泊するのは一部の物好きユーチ…