歌舞伎役者。屋号は中村屋。
2012年2月に二代目中村勘太郎が襲名。
父は十八代目中村勘三郎。弟は二代目中村七之助。歌舞伎だけでなく、舞台や映画にも活躍の場を広げている。
1955年5月30日生まれ。 本名・波野哲明 十七代目中村勘三郎の長男。 長男は二代目中村勘太郎、次男は二代目中村七之助。
猿若祭二月大歌舞伎『きらら浮世伝』を観ました。 2月に舞台で一度観たものの感想を書いている途中で放置、4月に配信で観て感じたことを適宜追記した感想です。 37年前に中村勘三郎(当時は勘九郎)さん主演で上演された際の戯曲を事前に読んでいたので、それとの比較も少しだけ挟みます。 playtextdigitalarchive.com 主人公の蔦屋重三郎を演じるのは中村勘九郎さん。 勘九郎さんの江戸っ子の演技は本領発揮!という感じでとても好き。 早口の長台詞でもなぜかちゃんと聞き取れるのは、勘九郎さんの上手さなんだろうな。 恋川春町を演じるのは中村芝翫さん。 初演版の戯曲を読んで春町はかなり重要な人物…
歌舞伎に興味を持ち始めて約5年、ついに名作『仮名手本忠臣蔵』を観たので初観劇の感想を残しています。 この記事では夜の部(Bプロ)について書きます。 昼の部(Aプロ)の感想はこちら。 nonnopan.hatenablog.jp 五段目 六段目 七段目 十一段目 おまけ 五段目 夜の山崎街道で、猟師になった早野勘平(中村勘九郎さん)と元同僚の千崎弥五郎(坂東巳之助さん)が出会う場面。 弥五郎、周囲をはばかりながらも地面に書いて仇討ちの計画を教えてくれる。 勘平は主君の一大事に居合わせなかったばかりかそのまま姿を消したというのに、弥五郎優しいな…! この場面、それから七段目の廓の場面もだけど、舞台…
歌舞伎に興味を持ち始めて約5年、ついに名作『仮名手本忠臣蔵』を観ました! 今後いろいろな配役で何度でも観たい、という思いを込めて、人生初観劇の感想を残しておく。 私の観劇スケジュールは以下のとおり。 昼の部…Aプロ(由良之助:仁左衛門さん、判官:勘九郎さん) 夜の部…Bプロ(由良之助:仁左衛門さん、勘平:勘九郎さん) 昼夜通しはキツいかなとか、馴染みのある方たくさん出てたほうが楽しいかなとこのスケジュールにしたけど、もう一方の配役も観たかったな〜! この記事では昼の部(Aプロ)の感想を書きます。 口上人形 大序 三段目 四段目 道行 おまけ 開演前 幕間 口上人形 まずは開演前、口上人形による…
壽 初春大歌舞伎の昼の部『陰陽師』を幕見で観てきたので感想です。 大百足退治 定式幕の奥にさらに水色の幕が引かれていて、その前で長唄と三味線を2人で披露するという演出、初めて見た気がする。 水色の幕は「浅葱幕(あさぎまく)」、あの力強い長唄は「大薩摩(おおざつま)」というらしい。 浅葱幕 enmokudb.kabuki.ne.jp 大薩摩 enmokudb.kabuki.ne.jp 正直なところ私はこの後の鉄輪を目的に観にきていて、大百足退治については出演者すらほぼ知らない状態で観てしまった。 その中で、とある方を「先週浅草で観た、佐藤正清を演じてるときの左近くんと似てる!」と思っていたら、そ…
初春、歌舞伎を楽しむ 約1年半ぶりに歌舞伎観劇でした。 本音を言いますと、今回の東京遠征は、「ラブ・ネバー・ダイ」と「レ・ミゼラブル」のダブル観劇の予定だったんですけど、あまりのレミゼ人気でチケットが取れず^^; せっかく東京へ行くのだから~と、銀座「歌舞伎座」での観劇と相成りました(笑) 演目は3つ ・寿曽我対面 ・陰陽師 ・封印切 封印切 まだまだ歌舞伎はビギナーなので、自分に合った観劇スタイルがわからずにいましたが、人情物で長めのスタイルが好きだなと思ってます。 今回で言えば、「封印切」。これ面白かった。中村扇雀さん、毎回思うけど、好きです。 今回、中村鴈治郎と中村扇雀が亀屋忠兵衛を交互…
今年もあと少しですね。やはり年末はバタバタしているご主人様です。 さて、ご主人様は先日、十二月大歌舞伎を観劇されました。昼の部と夜の部です。なんて贅沢な~~~~。素晴らしかったとしきりに感動しておりました。 昼の部 「加賀鳶」の松緑さん、悪人役を見事に愛嬌を含ませながら演じておりました。「鷺娘」では七之助さんの踊りが美しく、早変わりもお見事。 夜の部 「舞鶴雪月花」勘九郎さんと長三郎さんの季節に合わせた踊りで、最後は雪達磨で、素晴らしい踊りで面白く演じておりました。 そして「天守物語」。泉鏡花 作。演出は玉三郎さんです。内容は割愛いたしますが、これは玉三郎さんの十八番というか、玉三郎さんならで…
2024年12月23日、歌舞伎座にて十二月大歌舞伎第三部『舞鶴雪月花』『天守物語』を観劇。人外主人公もの2作品どちらも面白かった!
2024年8月22日、歌舞伎座にて八月納涼歌舞伎『狐花』を観劇。京極夏彦先生が初めて歌舞伎の舞台化のために書き下ろした『狐花 葉不見冥府路行』、7月に原作小説が発売されたばかりという新作歌舞伎の中でもかなり目新しい試みでめちゃくちゃ楽しみでした!
歌舞伎座の八月納涼歌舞伎第三部『狐花(きつねばな)葉不見冥府路行(はもみずにあのよのみちゆき)』を観てきたので感想です。 ※ネタバレを含みますのでご注意ください。 脚本を手がけるのは、ミステリー界の鬼才と呼ばれる小説家の京極夏彦さん。 それゆえに、いい意味で「歌舞伎っぽくない」と感じる場面が多々ありました。 演出や音楽が新鮮で、まるで映像作品を観ているみたいだった。 特に、一瞬だけスポットライトに照らされた人影がすぐスモークの中に消えて暗転するという演出。現代劇の演出っぽくて印象的だった。 歌舞伎は大向うとか拍手とかたくさんの「一緒に楽しむ」作品が多いけど、この作品は「見せる」「魅せる」に特化…
歌舞伎座の八月納涼歌舞伎第二部を観てきたので、あっさりめの感想です。 梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう)髪結新三(かみゆいしんざ) 艶紅曙接拙(いろもみじつぎきのふつつか)紅翫(べにかん) 初めての一幕見席 梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう)髪結新三(かみゆいしんざ) 悪い男のお話だけど、勘九郎さんが演じているからかどこか憎めず、笑いどころもあっておもしろかった。 勘三郎さんのお芝居は映像でしか観たことがないけど、昔から知っている方が「似てきた」というのがわかるくらい新三には勘三郎みを感じたなあ。 幕見席から観たのだけど、遠目で見ると見た目も似ているように感じるし。 江戸っ…