地域の人々の健康と暮らしを支える身近なドラッグストアとして、大分県を本拠に九州・山口に74店舗を展開する、株式会社九州セイムス。同社は、配置薬で有名な富士薬品グループの一翼を担う、地域に深く根差した企業です。しかし、その身近な存在の裏側で、経営は大きな試練の時を迎えていました。今回、官報に掲載された第49期決算公告を読み解くと、5億円を超える当期純損失を計上し、純資産がマイナスとなる「債務超過」に陥っているという事実が明らかになりました。地域密着型経営の裏で何が起きているのか。その深刻な財務状況と、巨大グループの一員であることの意味、そして今後の再生への道を分析します。 20250331_49…