私たちは日々、目に見える世界を整えることには熱心だ。部屋が散らかれば片付け、机の上が乱雑になれば整理をする。だが、同じように日々使っているはずの「頭の中」や「心の中」については、意外と手つかずのまま放置していることが多い。気づけば思考は渋滞し、感情は絡まり合い、自分でも自分のことがよくわからなくなってくる。 そんなときこそ、「書く」というシンプルな行為が役に立つ。書くとは、自分の中にある言葉にならない想いや、もやもやとした考えを、一度外に出して見ることだ。それはまるで、暗い部屋のカーテンを開けて光を差し込むようなもの。頭の中を言葉にして書き出すことで、自分の本当の気持ちや、見失っていた願いに出…