寂れた温泉旅行の紀行文を読むと堪りませんね。この令和の世にそんな桃源郷が残っているのか、今でも人が行く事が出来るのかとわくわくします。『駅から徒歩四時間』、乗合(バス)すら無いという事ですね。しかもその四時間というのは道を間違えなければという条件付きです。その温泉に至る道というのが、まともな道とは限りません。山道獣道かも知れないのです。ガードレールの付いた舗装道路だなどとは一言も言っていません。かなりな冒険です。雨や況(いわん)や雪の日、或いは気温の低い日、山道で迷い込むと生命にかかわります。更に熊や雀蜂の巣が待ち受けているかも知れません。行くに行けません。様々なものが行く手を阻むのです。お分…