かかりつけのクリニックで専門的な治療が必要と判断された時、私たちは紹介状を手に、より大きな病院へと向かいます。この「病診連携」は、地域医療の根幹をなす重要な仕組みです。しかし、その裏側で、クリニックの医師が「どの専門医に紹介するのが最適か」を探したり、患者の情報を安全に共有したりする際には、多くの手間と時間がかかっているのが現状です。この医療現場の根深い課題を、デジタルの力で解決しようと立ち上がった企業があります。 今回は、医薬品卸の最大手、アルフレッサグループが設立した医療DXベンチャー、株式会社ゲッカワークスの決算を読み解きます。「医師と医師をつなぐ」という新たな挑戦と、未来への投資フェー…