組織単位か自分事か関係なく、ネガティブな感情への身の処し方は、熟達を必要とする達人的な技術のように思い始めている。 これらの感情はそもそもが好ましくないとして、発生自体させないよう悪戦苦闘する人が多いのだが、僕はもうそれは諦めている。不可能だ。 その理由は、感情とは人間が進化の過程で獲得してきた本能であり、つまり必要だからずっと残っている一種のシステムだからである。 感情を理性で消すことが極めて難しい理由はここにある。潜在意識よりもさらに深いところにそれはあるため、一生を掛けても制御できないことの方が多い。 親鸞さまでさえ、修行の果てのそういう欲は消せないと諦めたほどだ。だから、感情自体を消す…