1964年生まれ。文芸批評家、編集者。『シティロード』『ワイアード日本版』の編集、またオンライン・ジャーナル『本とコンピュータ』、オンライン書評誌『書評パンチ!』編集長を経て、純文学からエンタテインメントにいたる現代文学、インターネット文化などの同時代の表現を幅広く論じる文筆活動に入る。口癖は「僕は読んだことないが」
読んだ本 仲俣暁生『失われた「文学」を求めて』つかだま書房 (2020) 山崎良兵『天才読書:世界一の富を築いたマスク、ベゾス、ゲイツが選ぶ100冊』日経BP (2022) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 昨日全く集中力がなかったのは、おそらく気温と湿度の上昇による疲労ではないかとおおわれた。 今日も久しぶりに晴れて、書店で涼むことにした。 ・・・ 本屋は少しずつ新陳代謝をしている。 今まで置いてあった本が消えている。そして新刊と入れ替わっている。これが数ヵ月のスパンで繰り返されていく。売れたのか。それとも返品されたのか。売れていることを願…
編集進化論 ─editするのは誰か? (Next Creator Book)発売日: 2010/09/22メディア: 単行本 初版の正誤表 068ページ7行目 生反対→正反対 170ページ本文2行目 文章描かせても→文章書かせても 勝手に正誤表を作る意図について なぜ誤字をまとめるのか(https://ima.hatenablog.jp/entry/20160615/goji)
12/7(土)20:00~仲俣暁生『ポスト・ムラカミの日本文学:改訂新版』読書会(司会:柳沼雄太)双子のライオン堂 https://peatix.com/event/4206783 文学:ポスト・ムラカミの日本文学 カルチャー・スタディーズ 作者:暁生, 仲俣 朝日出版社 Amazon 失われた「文学」を求めて【文芸時評編】 作者:仲俣 暁生 つかだま書房 Amazon 再起動せよと雑誌はいう 作者:仲俣 暁生 京阪神Lマガジン Amazon
昨日10/19(土)、高円寺にある書店「蟹ブックス」に行って本やステッカーを買い込んで帰ってきました。だいたい書店に行くと本を買うことはわかっていたのですが、それにしてもちょっとやりすぎた。いや買った本に後悔はないんですが……。 きっかけ 朱野帰子さんの同人誌『急な「売れ」に備える作家のためのサバイバル本』『キーボードなんて何でもいいと思ってた』が蟹ブックスに入荷された、というのが直接のきっかけでした。どちらも2023年11月の「技術書典15」に(確か)あったのですが、著者の朱野さんが病欠でブースをお休みされていたので、そこでは買えなかったのでした。朱野帰子さん @kaerukoakeno の…
今日買った本です。ばかかな?本屋に入るとなんとなく買いたい本が出てくるというか、買うべきものを探してしまうというか、そういう悪癖が私にはありまして、今日は本屋に2軒立ち寄ってそれぞれで2冊ずつ買ってしまいました。www.timeout.jp counterbooks_gakudai(@counterbooks) • Instagram写真と動画 学芸大学駅近くの「COUNTER BOOKS」で、『10代からの文章レッスン』(河出書房新社、小沼理さん編)と『橙書店にて』(ちくま文庫、田尻久子さん著)を買いました。アイスカフェラテを飲みながら読みます pic.twitter.com/TRBMSZG…
識らないミュージックに価値が有るのだ 好きな人を知るには、その人が何を好きかを知ることが近道です。 たとえば、好きな人が好きな映画を観る・・・なんてものもいいですね。 でもまぁ今回はそういった話ではなく、映画を観たけりゃ映画館へ行けといった話をします。当たり前のことと思われるでしょうが、そうです当たり前です。それができてないから思いを綴るのです。 映画の情報が欲しかったら映画館に行くといいんですよ — かたぐら子 (@cat1021gla) 2024年8月22日 スマホでどこでもなんでも調べようとすれば調べられる時代になりました。とはいっても、目当ての情報を入手するハードルは上がり、気を抜くと…
★★★★☆ あらすじ 駅近くにある喫茶店を中心に、下北沢で暮らす人々の姿を描く。105分。 www.youtube.com 感想 下北沢駅すぐ近くの喫茶店でバイトする女とその彼氏、そして常連のベテラン役者の三人を中心とした物語だ。喫茶店や彼らに関わる大勢の人が登場する群像劇となっている。それぞれのエピソードは断片的で、ざらざらとした映像と相まってどこかドキュメンタリー風でもある。 くっきりとした物語はないので、なんとなく眺めるように見るだけなのだが、全然見ていられる。むしろ引き込まれる。そして、次第に浮かび上がってくるのは下北沢の街そのものの姿だ。 (adsbygoogle = window.…
10/27 (日)14:00~15:30 仲俣暁生 竹田信弥 著者・出版・書店の垣根を越えて ― 「軽出版」その可能性の中心 本の学校出版シンポジウム2024 in 東京 本と地域をめぐる「あの話」専修大学 神田キャンパス https://honnogakko2024symp.peatix.com/
8月下旬の日記(2024年8月16日から8月31日分) 9月1日上田岳弘著『多頭獣の話』の続きを読んでいたら日付が変わりそうになったので、8月下旬の日記をはてなブログにアップしてから、noteに半年前の3月上旬の日記をアップした。 その後、25時過ぎには一度眠れたのだけど、26時半ぐらいに一度目が覚めてしまった。窓の外から雨の音はしていたのか、していなかったのかわからない。気圧の問題とかかもしれないがそれも頭痛がしているわけでもないから違うのだろう。とりあえず、もうすぐ新作が公開されるNetflix『トークサバイバー2』の音量を小さくして、それをなんとなく聴きながら目を瞑った。あとは眠りに落ち…
SNSは議論に向かない場だととっくに知っているくせして右から左へ話題を無意味に転がして飽きない子羊ちゃんたちの空疎な闘争。今日も今日とて『現代思想9月号』をめぐって突如勃発した謎の「読書はマッチョ」空転論争を、不肖「読書文化のマチズモ」by『ハンチバック』製造責任者の私の手で簡潔にまとめておきます。 あくまでも私が観測した範囲の時系列、主要ポストです。 https://x.com/konoy541/status/1828919522579161416 「軟弱を気取る文化系の皆さんが蛇蝎(だかつ)の如(ごと)く憎むスポーツ界のほうが、よっぽどその一隅に障害者の活躍の場を用意しているじゃないですか…
「ネコ好きのネコ好き嫌い」――。なんて言葉があるかどうかは分からないが、どうも僕はネコ好きよりイヌ好きの人の方を信用しているというねじれがある。我が家の2匹のネコは愛してやまないのだが、一種の自己嫌悪だろうか。 同じように「本好きの本好き嫌い」でもある。ブックカフェを構想するにあたって、いろんな古本屋をまわって店主の話を聞いたり、古本屋の発言が書いてある本を読んだりしたが、たいがいは気に食わなかった。 一番イヤなのは「本に囲まれていると幸せ」というやつで、それも「ここにある本はほとんど読んでいない」となると、もう頭に血がのぼってしまう。よくそんなものを売ろうとするよな? どんな商売だって自分が…
実家にVHSの録画機器が導入されたのはわたしが小学4年生の頃で、1991年のことだった。当時TVCMに出演していた鈴木保奈美の顔写真の販促用シールが貼ってあって(なぜかその色が褪せるまで家族の誰もがそれを剝がさずにいた)、たしか「マラソン美録」を謳い文句にした製品だったと記憶する。その録画機器が我が家にやってきてまだ間もないころに、TBS系「花王 愛の劇場」枠の昼ドラ「アイとサムの街」(角野栄子原作)の録画予約に失敗して、まったく別の大人向けのドラマが録れてしまっていたことがある。 残念だとは感じながらも、せっかく録れたものを上書き消去するのも勿体ない――と思ったか思わなかったか、一応そのドラ…
だからポイッってしないでよ 先日、"やりたいことだけ選んで、要らないもの切り捨てて"生きるために、「盆栽」をしようという趣旨の記事を投稿しました。 kmshzr-im.hatenablog.com しかし、その「枝」は本当に切っていいものなのでしょうか。本当に無駄なのでしょうか。本当に無意味なのでしょうか。ポイッとしていいものなのでしょうか。 コスパやタイパを求めたい気持ちと、無駄こそが人生を豊かにするという教えとの間で揺れ動くこころをまとめました。 今日をポイッてしないでわくわく進みましょう。 ▼目次 最近の大学生「努力はそんなに実らない」 チリ積モですよあきらめなければ 明日へとあせらない…
5月17日(金)19:30 仲俣暁生 軽出版のススメ 第2弾 「キミたちの知らない橋本治──これから読む人のために」高円寺Pundit https://pundit.jp/products/2024p1-5-17 失われた「文学」を求めて【文芸時評編】 作者:仲俣 暁生 つかだま書房 Amazon 九十八歳になった私 (講談社文庫) 作者:橋本治 講談社 Amazon 対談集-六人の橋本治 (中公文庫, は31-42) 作者:橋本 治 中央公論新社 Amazon はじめての橋本治論 作者:千木良 悠子 河出書房新社 Amazon
文学フリマ東京38 ゲンロン・シラス関係のブース一覧(敬称略)です。 シラステナント配信者、スクール受講生、シラシーほか。 人力で調べているため抜けも多いかと。 他にご存じのブースがあればぜひコメントしてください~! 【5月16日午前9時時点で教えてもらったブースを追記】 <凡例>ペンネーム:ブース名文フリURL なかいしんご:なかい料紙店 なかい料紙店 [文学フリマ東京38・詩歌|俳句・短歌・川柳] - 文学フリマWebカタログ+エントリー 菅浩江・揚羽はな・甘木零・花草セレ・中野伶理ほか:TOKIMAKE コスメアンソロジー TOKIMAKE コスメアンソロジー [文学フリマ東京38・小説…
もの言うシンボル
県立神奈川近代文学館、2024年4月14日(筆者による撮影)2024年4月14日日曜日、Wikipediaブンガクに参加するために横浜に出かけました。午前中の会場は港の見える丘公園にある、県立神奈川近代文学館で、3月30日から6月2日まで「帰ってきた橋本治展」を開催中です。今年は桜が遅かったので、花吹雪の中を会場に向かいました。テーマの作家橋本治は1948年に東京に生まれ、東京大学に入学。東大紛争最中の2年生の時、駒場祭ポスターに書いた「とめてくれるなおっかさん~」で一躍有名になり、当時高校生だった私もニュースでそのポスターを知りました。卒業後橋本はイラストレーターを経て作家として活躍しました…