佐々木 譲 (ささき じょう) 著述業・作家 生年月/1950年(昭和25年)3月 出生地/北海道・札幌 所属/日本ペンクラブ、日本推理作家協会、日本冒険作家クラブ 東京農業大学客員教授 専門・関心領域/幕末史、第二次大戦史、近代産業技術史、ジャーナリズム全般他 [佐々木譲 資料館より転記しました]
鉄騎兵、跳んだ (徳間文庫) ベルリン飛行指令 (新潮文庫) エトロフ発緊急電 (新潮文庫) 勇士は還らず 振り返れば地平線 (集英社文庫) 昭南島に蘭ありや
偽装同盟 (集英社文芸単行本) 作者:佐々木譲 集英社 Amazon あらすじ 「ナショナリズムの台頭、格差の拡大……すぐれたエンターテインメント小説は時代の空気を反映する」佐藤優氏(作家・元外務省主任分析官)推薦! 日露戦争に「負けた」日本。ロシアの属国と化した地で、男は、警察官の矜持を貫けるのか。 日露戦争終結から12年たった大正6年。敗戦国の日本は外交権と軍事権を失い、ロシア軍の駐屯を許していた。3月、警視庁の新堂は連続強盗事件の容疑者を捕らえるが、身柄をロシアの日本統監府保安課に奪われてしまう。新たに女性殺害事件の捜査に投入された新堂だったが、ロシア首都での大規模な騒擾が伝えられ……。…
本記事では佐々木譲さんの小説『巡査の休日』を紹介します。 北海道警察シリーズの四作目である。 巡査の休日 あらすじ 主な登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 巡査の休日 著者:佐々木譲 出版社:角川春樹事務所(ハルキ文庫) ページ数:370ページ 読了日:2025年3月10日 満足度:★★★☆☆ 佐々木譲さんの『巡査の休日』。 北海道警察シリーズの第四弾。 あらすじ 小島百合にストーカー行為で逮捕された鎌田光也が入院中の病院か脱走した。 洞爺湖サミットを二か月後に控えて札幌は厳戒体制だったが、 行方を掴むことはできなかった。 それから一年二か月後、 神奈川で起きた現金輸送車襲撃事件…
2025/2/5〜2/13 14年ものの積読本。 ベトナム戦争の頃に高校生だった6人組。1人がベトナムで爆死してしまうが、同行の男が姿を消す。爆死した男の子供を身ごもっていた女と結婚した仲間が、およそ30年後、縁もゆかりもないサンディエゴで射殺されてしまう。果たして男はなぜサンディエゴに行ったのか、また彼を殺したのは誰なのか。 謎が謎を呼ぶ展開で面白かったが、最後はちょっとなぁ、と少し残念な感じ。 https://amzn.to/4k2T1DG
江戸時代を、まず武断政治から文治政治への流れを描き、その後貨幣経済の浸透による財政破綻と、幕末に至る各改革の様子を、幕府と地方に分けて、取り上げさせていただきました。 武家政権は鎌倉時代から続いていますが、戦国編はともかくとして中世(鎌倉~室町)編と比べても、「血生臭い」話は随分と減りました。社会の矛盾ははらんでいますが、徳川家康が築いた幕府が、先の鎌倉、室町と比べて支配体制が微細に行き届いていたのかと思います。その中での「士農工商」の階級社会はそれなりの矛盾を生み出し、時代小説の格好の舞台ともなりました。 今回は「政策」を主題とした作品が多かったかと思います。その中で取り上げなかった本をいく…
本記事では佐々木譲さんの小説『廃墟に乞う』を紹介します。 廃墟に乞う ・オージー好みの村 あらすじ ネタバレありの感想 ・廃墟に乞う あらすじ ネタバレありの感想 ・兄の想い あらすじ ネタバレありの感想 ・消えた娘 あらすじ ネタバレありの感想 ・博労沢の殺人 あらすじ ネタバレありの感想 ・復帰する朝 あらすじ ネタバレありの感想 登場人物 総評 廃墟に乞う 著者:佐々木譲 出版社:文藝春秋社 ページ数:366ページ 読了日:2023年11月29日 佐々木譲さんの『廃墟に乞う』。 直木賞受賞作。 ・オージー好みの村 あらすじ 任務がもとで心身を耗弱し休職した北海道警察の刑事・仙道孝司。 仙…
「ある警官が殺され、事件の黒幕として広域捜査隊のエース刑事パク・ガンユン(チョ・ジヌン)の名が浮上する。出処不明の支援金を受けて違法捜査を繰り返し、裏社会にも精通してきた彼の内偵調査を命じられたのは、新人刑事のチェ・ミンジェ(チェ・ウシク)だった。ガンユンと共に新種の麻薬を捜査しつつ、彼の身辺を調べるミンジェ。しかし捜査費の足りなさからガンユンが取った行動をきっかけにして、ミンジェは警察内部の秘密組織と彼らによる不正、そして警官だった父の殉職をめぐる真相を知る」シネマトゥデイ 面白かったです。 誰が悪者なのか、最後までわかりません。 おススメの1本なのでした。 それでは・・・。 2022年 韓…
本記事では佐々木譲さんの小説『警官の紋章』を紹介します。 北海道警察シリーズの三作目である。 警官の紋章 あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 警官の紋章 著者:佐々木譲 出版社:角川春樹事務所 ページ数:435ページ 読了日:2023年8月8日 佐々木譲さんの『警官の紋章』。 北海道警察シリーズの第三弾。 あらすじ 小島百合はストーカー対策室の応援として、 婦女暴行犯を撃ち犯人逮捕の手柄をあげる。 その功績が認められて、 サミット態勢のため警備部警護課に出向して、 サミット担当特命大臣の上野麻里子のSPを務めることになる。 佐伯宏一は愛知県警の服部から佐伯が担当した 二…
面白かった。 単行本380ページ。長編だが、長さはあまり感じない。 作者である佐々木譲の名は、本作ではじめて知った。しかし、奥付には1979年に『鉄騎兵、跳んだ』でオール讀物新人賞、とある。このタイトルには見覚えがあった。このころ僕は、高田馬場にあるスクールで、文章作成の講座をとっていて、担当の先生が、同じ賞を受賞していた。たぶん、その関係で覚えていたのだと思うが、読んだことはなかった。また、以前本欄で紹介した『作家の値うち』(小川版)でも、警察小説の高評価に対して、佐々木の歴史小説に対する評価は今一つだった。 本作は、歴史小説にSFの要素を絡ませたもの。日中戦争、太平洋戦争で、日本は中国、米…
本記事では佐々木譲さんの小説『警察庁から来た男』を紹介します。 北海道警察シリーズの二作目である。 警察庁から来た男 あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 警察庁から来た男 著者:佐々木譲 出版社:角川春樹事務所 ページ数:346ページ 読了日:2023年7月27日 佐々木譲さんの『警察庁から来た男』。 北海道警察シリーズの第二弾。 あらすじ 北海道警察本部に警察庁から特別監察が入る、 監察官は警察庁のキャリアの藤川春也警視正。 人身売買されたタイ人少女が交番に助けを求めたにも関わらず 暴力団に引き渡された事件と風俗店の転落死が事故として処理されている件などから 暴力団と…
本記事では佐々木譲さんの小説『笑う警官』を紹介します。 北海道警察シリーズの一作目である。 笑う警官 あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 笑う警官 著者:佐々木譲 出版社:角川春樹事務所(ハルキ文庫) ページ数:448ページ 読了日:2023年7月1日 佐々木譲さんの『笑う警官』。 北海道警察を舞台に描かれるシリーズ第一弾。 単行本発売時のタイトルは『うたう警官』であったが、 文庫化にあたり『笑う警官』と改題。 「このミステリーがすごい!2005年版」10位。 2009年に映画化、2013年に『北海道警察2 笑う警官』としてテレビドラマ化された。 あらすじ 札幌市内のア…