1912(大正元)年開業から現在まで109年間稼働している四日市あすなろう鉄道八王子線・内部線の区間内には、廃止区間部分も含め短期間のみ存在していた、いわゆる「幻の駅」が多く存在する。前回紹介した「南浜田駅」もその一つ。が、この駅は開業初年から1944(昭和19)年までの約32年間も存在しており、期間としてはまだまだ長い方の部類の駅で、幻とまでは言い難いかもしれない。水害で廃線となり「忘れられた八王子線」の区間中でもなお忘れ去られている「西日野駅」と「室山駅」の中間に存在した「清水橋」駅ですら、実は38年間(1931(昭和6)年~1969(昭和44)年)もの長期間存在している。(※ただし194…