後編は前回紹介した「室山駅」の変遷4区分のうちの後半、 ③正確な形状が不明な、2.5代目:室山停車場(昭和3(1928)年~昭和7(1932)年頃) ④近鉄時代(廃線時)まで活躍した3代目:室山駅(昭和7年~昭和49(1974)年) を解説していく。③~④への駅形状の変遷に関しては図面等も現存しないため、解釈の仕方には異論あるかも知れないが「一個人の見解」として読んでいただければ。 ③2.5代目室山停車場が、その内容と判断が最も難しい時期だ。まずは根拠となる『鉄道省文書』を見ていこう。昭和3年2月2日付「停車場構内変更並ニ増設届」がそれで、基本としては瓦斯倫自動客車(ガソリンカー)併用に伴う各…