・何ものにも、執着していてはならぬ。…物によって心をかえ、人によってことばを改めるのは、道心ある者のすることではない。 ・ただ、黙って、無心につくれば、よろしい。…食事は喰うものであって、理屈や知識の場ではない。 ・禅宗の僧たちはうまいことをいう。一所不在だと。真の高僧はどこにいても極楽を見出す。酷寒の山にくらしても、文明の都会にくらしても、どこだって己が住む場所だ。随所作主。どこでも主人になれるというのである。 ・所詮歴史は憶う人の心以外にない。憶わねば、歴史は消えたままではないか。 ・食がなぜかすすまぬという、なぜかを追跡してゆくと、たぶんにこの心理的な要素を見つけることが出来る。 ・精進…