■『松本清張と水上 勉』藤井淑禎(筑摩選書2025年)を今月2日に読んだ。今年はアジア・太平洋戦争について書かれた本を読もうと思っていて何冊か読んだが、戦争前と戦争後も気になりだして、広く昭和という時代について書かれた本を読まなくてはならないと思うようになった。これは当然の成り行きだと思う。それで、『昭和天皇の戦後日本』、『昭和史の形』、『戦後史の正体』と続けて読んだ。気分転換に他の本を読みたくなり、藤井淑禎(ひでただ)さんの『松本清張と水上 勉』を読んだ、という次第。この本は、先日、松本の丸善で見つけて買い求めていた。出版されたばかりの本だ。松本清張の作品はかなり読んだし、清張作品について論…