目次 1.名城公園 2.名古屋城 3.二之丸 1.名城公園 下水道科学館から名城公園の東側の道を通って南へ向かう。 この公園、江戸時代には名古屋城の北にある湿地帯で、下御深井御庭(したおふけおにわ)という大庭園だった。 自然地形を生かした南部の大池泉を中心に、茶屋や御庭焼の窯、架空の町屋やお抱えの農民が耕作する田畑が設けられたほか、初期には薬草園・御花畑・御犬部屋・御鷹匠部屋なども置かれていたという。名古屋城北部の防衛空間であると同時に、尾張徳川家当主の私的な遊興空間・儀礼空間であったため、立ち入りは制限され、当時、一般には知られることのない「秘園」だった。 ― 徳川美術館 企画展より ― 明…