【江戸小噺:春の空気】 立春にまつわる昔話 あらすじ 🌸 ぽかぽかの春 むかしむかし、あるお寺でのこと。 春の陽気が最高に気持ちのいい日、 和尚さんが縁側で 日向ぼっこをしていました。 「あぁ〜、ええ気持ちじゃ。 花の香りもして、 この春の空気はなんと美味いんじゃろう」 和尚さん、あまりに空気が美味しいので、 妙なことを思いつきます。 「そうだ! この『春の空気』を瓶(かめ)に詰めといて、 寒い冬の楽しみにしよう」 和尚さんは大きな瓶を持ってくると、 春の空気をこれでもかと詰め込み、 「春の空気」、と書いた紙を貼って、 厳重にフタをしました。 🍂 うっかりの秋 季節は流れて秋。 お寺の掃除をし…