我が背子を 大和へ遣う さ夜更けて 暁露に 我れ立ち濡れし (わがせこを やまとへやると さよふけて あかときつゆに われたちぬれし) 大伯皇女 万葉集・巻二・105 〈現代語訳・口語訳〉 私の弟を大和へやってしまうのを見送ろうとしていると、夜も更け、明け方の露に濡れてしまいました。 ※大伯皇女(おおいのひめみこ) (661年~701年) 天武天皇の皇女。大来皇女とも書く。大津皇子(おおつのみこ)の姉。伊勢斎宮。 斎明7年(661年)に百済救援のための旅の途中で、備前国大伯(おおく)で生まれました。天武2年(673年)に13歳の時に伊勢斎宮となりました。朱鳥(あけみとり)元年(686年)に天武…