買い物に行くたびに物価高を感じると『国原譜(250309)』は嘆く。高止まりの状況が続けば、生活防衛策のさらなる強化となる。「貧すれば鈍する」にはなりたくない。マルクス『資本論』は「われわれの研究は商品の分析をもって始まる」という一節で始まるが、いまだに商品の「価格」は謎めいている。米の価格がなぜ高くなっているのか。米農家の「今までが安過ぎた。適正価格になりつつあるのでは」と。ちょっと視点を変えてみると、2020年の国勢調査によると、全国平均は、第1次=3・2%◇第2次=23・4%◇第3次=73・4%。農業就業者を含む第1次産業の割合の小ささに改めて驚く。農業従事者の増加で済む話でもないが、数…