始まりは、小山千鶴(杏)が感動した梅が岡フィルハーモニーと間違って梅が岡交響楽団に入団したことからで、よれよれがたがたの老人オーケストラをひっぱりひっぱられて感動の第一回コンサートに至ったお話です。 この手のドラマの筋書通り話は進み、愕然とするほどヨタヨタのオケを千鶴の努力とそれに呼応した老人たちのガンバリが大筋で、よくある主人公に反発する奴がいて内部でもめるといったこともなく、いたって順調に最後のコンサートの大演壇へとむかいます。 途中、梅フィルで指揮するはずだった、小さな大指揮者、フィリップ・ロンバール(フィリップ・エマール)が大事にし ている古いカセットレコーダーを梅響の前指揮者野々村秀…