街の外れには、すたれた塔が立っています。その塔の最上階にはステキな宝物があって、誰でも持っていっていいといううわさがありました。それも、その人に合う宝物が手に入ると言うのです。 もちろんかんたんに手に入れられるわけはありません。上に行くとちゅう、こんなんが待ち受けているというのです。きっと恐ろしいかいぶつが待ち受けているに違いないといううわさが流れていました。だからみんなは怖がって、宝物を取りに行こうとは思わないのでした。 あるときトムは、お母さんの重い病気を直す薬を塔に取りに行きたいと思いました。それを聞いたサリーは、トムと一緒に塔に上がろうと思いました。サリーは宝物には興味ありません。サリ…