五箇山における塩硝製造ですが、これには誰もが関われたわけでなく、ある条件を満たすものだけが参加できました。具体的には、それなりに大きな家屋を持つ世帯のみです。理由はシンプルで、「古土法」から進化した、この「土硝法(培養法とも)」では、養蚕が行えるほど大きな家屋の床下で行われていたからです。いろいろと試行錯誤した結果、以下のような方法に落ち着きました。 まず比較的アクセス容易な床下に、縦3mほどの穴を掘ります。この穴の底にまず「稗がら」を厚さ15cmほど敷きます。これが底になります。 次に「蚕の糞」と「乾いた土」をよく混ぜたものを約30cm、その上に干し草を約15cmの順番で、層状に何回も重ねて…