天保3年。6月、14、5才の小僧が自分は弘法だと言って市中を徘徊し、過去の話をして人をたぶらかし、自分を人に持ち上げさせるととても軽く、もう一度持ち上げさせると3、4人でも持ち上がらないほど重くなる。全くいい加減で憎らしいにもほどがある。いづな(飯綱)遣い(管狐を操る術者)だと。6月22日、茶屋新田一番割で市のようなものが少し前から始まり、いろいろな物を売り捌いていたところこの日この家の屋根が落ち、亭主と木綿を売りに来た婆と孫、その他あわせて6人がこの屋根に打たれて死んでしまうと。この市のようなものは未だに表向き願いを終えていなかったので難しいことがあると。一 太田支配□郡の付知、川上、加子母…