息子の死

３月７日（金） 去年の今頃は、息子は祖母と合同で食事会をするはずだった。 次男坊家族と息子の離婚はしたが子供たち、そして私たち両親と祖母。 みんな楽しみにしていた。 そういった食事会では、長男として、子供の面倒を見て、祖母の気を使い 両親である私たちにも、本当に気を遣う子供だった。 優しさと気遣いは本当に出来た息子であり、将来はその面が発揮されたと思う。 優しさに触れる事が少なくなったのは、言い争いが増えてしまったから。 私も喧嘩腰になってしまい、今思えば、やり直したいとしか思えない。 もっと息子の優しさ、幼さを理解できなかったのか。 自問自答を繰り返す。 何故居ないのだろう。その思いが常に消…

２月１９日（水） taka34が亡くなって、早いもので８回目の月命日。 まだ１年経っていないから、今も実感もないし、帰ってくるという思いもある。 色々、終わっていないこともあって、taka34帰ってきて一緒に整理しようと 思う。 他人にとって、３４歳の大人が居なくなることは、あまり実感が無いかもしれないが、 息子が亡くなるのは多い話ではない。 このとことん苦しい状態は自分に起きないと分からないものだ。 去年の今は生きていたし、心肺停止の連絡なんて来る事も思いもしなかった。 taka34、帰って来い。 こんなこと言っていたら、天国に行けなくなるのか。 まだまだ心が付いていけないし、何故居ないのか…

２月１４日（金） 息子はいい男だったので、バレンタインはもてる方だった。 本当に居ないのか、錯覚するし、病院に居たのは他人の空似ではと思ってしまう。 まだまだ現実を受け入れられない。 普通に仕事をしないといけないと思い、かなり無理をして普通を装うが、 精神、心はまるで別物。 誰も分からない、サラリーマンだったとしても離職したら無収入だ。 辛いけど働く。それって色々なところにしわ寄せがくる。 ただただ会いたい。話したい。8か月経とうと何も変わらない。

２月１０日（月） ２月の祝日は２日。今日を休めば４連休、２４日も３連休と連休の多い２月、 去年はtaka34は生きていた。 なんで居ないのだろうと子供を亡くした親は誰もが思う。 悔しい、悲しい、後悔と未来への希望を無くした事への無気力。 急に落ち込むのはうつ病と変わらない。 日本中に何十万人いるのだろう。 交通事故も病気も命は一つしかないから失うと終わり。 この悲しみは妻とは違うが、心の穴が埋まらない感覚は失った人しか分からない。 バリバリの世代から外れていく自分はまだましなんだろう。 これが３０代や４０代だと影響する事が大きすぎて生きる事すら辛い。 去年の２月は生きていたが、会えば喧嘩だから…

1月29日（水） 息子が亡くなり、7か月、まだまだ何も終わっていない。 心は常に不安定だ。それでも時間は動く、仕事も生活もしなくてはいけない。 また病院に行かなくてはいけない理由が出来てしまった。 6月19日何故早朝に急変したのかが、私の中では全然納得できていない。 医師は当たり前のように、急変はいつ起きてもおかしくなかったで済ませたつもりだろうが、若い医師が、心臓マッサージを必死にやろうが、その前に過失は無かったのか？ 病院で亡くなると解剖も無い。言葉も意思も発せられない息子は何か言いたい事があったと思う。 病院に行けば腹が立つと思う。今でも訴訟を起こしたいくらいであるし、 継続している事故…

１２月２５日（水） クリスマスケーキもサンタクロースも思い出となって消えていく。 子供と過ごしたクリスマス。 小さいころだけは覚えているが、大人になってからは各々のクリスマス。 しかし、もう一緒にケーキを食べる事も出来なくなったのは寂しい。 自分たちはどんどん年を取り、老人になっていき、クリスマスとは どんどん無縁となる。 クリスマスの曲がかかるこのシーズンは、何故か寂しさが増す。 恋人や雪山、スキー、忘年会、人の楽しさ、笑い声が心に染みる。 悲しいクリスマス。

１２月２４日（火） 巷はクリスマスなのに、私に届いた電話は労働基準監督署から taka34の死亡について労働災害には当たらない為 労災保険給付等の不支給決定の電話だった。 完全に労働時間内の交通事故なのだが、病院も警察も 何も決定的な判断をしていないのに、労働災害では無いと 決定されたことに腹が立った。 仕事中に、不注意で怪我をして労災認定はされる。 それが、怪我が無く病気という判断なのだろう。 エアーバックも開いておらずハンドルに胸を強打した可能性もある。 誰も見ていないのだから、誰も決定してはいけない。 病歴の無い人間が、仕事中に意識を無くし、 低酸素脳症となった。 事実だけを見て、結果を…