2005年公開の井筒和幸監督作品「パッチギ」を観た。 話題になっていた公開当時から、いつか観ようと思っていたが、もう17年も経っていたことに驚く。 舞台は1968年の日本で、主人公は高校生。この映画を観て思い出したことがある。 いまから30年以上前のことだけれど、高校の同級生に朝鮮人の両親を持つ男子がいた。高校を卒業してから、その彼と私の親友が恋仲になった。私は彼の両親が朝鮮人だということも、彼の名前が日本用に作られたもので、朝鮮人としての本名が他にあるということも、卒業後に親友から聞くまで知らなかった。親友も彼と付き合わなければ、彼を日本人と思ったままだったろう。社会科が苦手だった私は朝鮮と…