夢野久作全集をかれこれ1年以上読んでいるが全10,000頁のうち、まだ2,000頁足らず。 通勤中にしか読まない徹底さには我ながら感心であるが、恐らく読破するには、あと最低5年はかかるであろう。 全集から豚吉とヒョロ子。 本作は夢野先生には珍しく、奇想天外な面白い物語。 ドグラマグラや、少女地獄のような死や、陰気なネガティブではなく、明るいアクティブな物語である。 背の高さが当たり前の半分くらいでその太り方は当たり前の二倍以上ある、豚吉と、背丈が当たり前の人の倍もあるが、身体はステッキのように細くて痩せているヒョロ子夫婦が主人公。 体を治すために二人は町を出て冒険をする。 最終的に無茶先生に体…