天人合一

宇宙と東洋医学、そしてアーユルヴェーダ 東洋医学では「天人合一」という理論があり「人も宇宙や自然の一部だよ」という意味があります。その理論を軸として、この世界に存在する全ての物を陰と陽で表したり、５つのエレメント（木火土金水）に分け、体の中の気、血、水のバランスを見たりします。アーユルヴェーダでも「人間は大宇宙の中の小宇宙」という考えがあり空、風、土、火、水の５つのエレメントに分け、体の中のドーシャ（火、水、風）のバランスを見ます。そして東洋医学にはツボがありアーユルヴェーダにはマルマ（ツボのようなもの）もあります。この2つの医学がそっくりなのは当然でアーユルヴェーダは世界最古の伝統医学であり…

王薌齋老先生の言によれば、最も古い站樁功は上古の真人の練功法を採用したものである。「天地を提撃し、陰陽を把握し、精気を呼吸し、独立して神を守り、肌肉は一のごとし」である。これは天の陰陽変化の理に基づき、真気の運化を把握し、精神を内に守ることと形体を一つにし、形気神の調和と平衡を保つものである。站樁は鍛錬と休息を統一した一種の運動であり、鍛錬の中に休息があり、休息の中に鍛錬がある。故に、それは中枢神経機能を巧みに調節する作用を持ち、人体内の各系統の機能を密接に協調させ、大きな変化を生じさせる。これらの多くの変化は、見えず触れることもできず、ただ深い静の中で体得するのみである。故に王老先生は言う。…

はじめに：盆栽とキャリアの意外な共通点 小さな鉢の中に凝縮された自然の美、それが盆栽です。一見すると、この伝統的な日本の芸術と現代のキャリア構築には何の関連性もないように思えるかもしれません。しかし、実はその奥深さと緻密さにおいて、両者には驚くほどの共通点があるのです。 盆栽は、単なる植物の栽培ではありません。それは、自然の摂理を理解し、時には人為的な介入を加えながら、長い年月をかけて理想の形を追求する芸術です。同様に、キャリアの構築も、ただ仕事をこなすだけでは不十分です。自己の可能性を見極め、時には大胆な決断を下しながら、長期的な視点で理想の姿を追求する過程なのです。 本記事では、盆栽の「幹…

人生100年時代といいますね。今後は寿命が120年くらいまで延びるという話もあるようですね。「人生50年」などと言っていた時代とは全然違いますね。でもただ長生きするよりも、健康で長生きしたいと思うのが人情ですね。 越村依子氏著『センスと直感を磨く ５minutes「スピカヨガ」』 越村依子氏著『センスと直感を磨く ５minutes「スピカヨガ」』 Kindle 版 いくら健康のためとはいえ、毎日長時間の運動が必要だといわれると、長続きしないのが世の常ですね。でも1日5分何かするだけで輝く存座になるというのが本書です。 著者の越村依子さんは長年小学校の教員を務めた後、ヨガのトレーナーとしてヨガの…

はじめに 「善」とは何か。「正義」とは何か。古来より人類が問い続けてきたこれらの普遍的な問いは、現代のポップカルチャーの中にも脈々と受け継がれています。特に日本のアニメ作品には、古代中国の思想家・孔子が説いた儒教思想が、驚くほど多く反映されているのです。 アニメは単なる娯楽ではありません。それは私たちの価値観や倫理観を形成する重要な媒体となっています。本記事では、儒教思想の基本原則がどのようにアニメ作品に反映され、現代の視聴者に影響を与えているかを探っていきます。 儒教思想とアニメ。一見すると全く関係のなさそうな2つの概念ですが、実はその結びつきは非常に深いのです。アニメの中に描かれる人間関係…

普通の訓練は肌肉を力量の主体とし、力量は肌肉の収縮と伸展から来る。我々の訓練では肌肉は力量の活動に参与せず、形力ではなく意力である。中国古人の訓練方法は伸筋縮骨、伸筋抜骨であり、気は沸き立ち、龍虎二気を修練し、気はあらゆるものに貫通する、古人が練っていたのはこのものである。伸筋縮骨は、筋に意が蔵され、意が筋の中にあり、骨に神が蔵され、神気が内に収斂される。これは肌肉を鍛えるのとは異なり、より内在的なものに属する。この訓練方法は肌肉の訓練と比べて一歩進んでいるが、これもまた入門の功夫に過ぎず、中国拳学の基礎の一部である。 中国式の功夫は天人合一の功夫である。 天人合一を実現するには、身心に一定の…

＜２０２４年７月１５日＞三連休の最後の日は妻と息子を午後に見送り、一人薬局でもくもくと作業して、18日(木)に山形生協コープしろにし店さんでの消費者講演会のレジメをつくりました。今現在は20名さまの応募があるそうです。当日は、土屋薬局の紹介、リンク村山(旧楯岡高校)での講演会の紹介、中医学体質チェック、陰陽、五行、舌診からメインテーマの「夏を乗り切る心の養生」へ。最後は「山形県の食歳時期・春夏秋冬(仮)」へのご協力をお願いして山形市城西に爪痕を残していきたいと思います。巻頭の写真は2012年当時の私です。2024年に12年後に再び講演会に呼んでいただいて光栄です。これも元気で生きてきたからこそ…

7月１８日（木）に山形市の生協コープ城西店さんで消費者講演会を行います。夏の養生のお話などをさせていただく予定ですが、天下の生協さんです。ここはやはり未病や食養生など中医学でのお話も展開したいと考えています。幸いにも明日土曜日の午後から東京に出張ですので行き帰りの山形新幹線の所要６時間で２８日のリンクむらやまでの「夏養生でこころ元気に」の講演内容とともにテーマを検討していきたいです。新幹線の時間が貴重となっております。さて過去に１回だけ生協さんで講演させて頂いた内容をブログに保存してありましたので、再度掲載させてください。講演会に参加したいかたは主催は生協さんなので直接に城西店さんへお問い合わ…

はじめに ・雨の日は頭痛や浮腫みがする ・気圧が下がったり、台風が近づくとめまいや古傷が痛む ・梅雨の時期は身体が重だるくなったり、気分が落ち込む など気候や気圧、湿度などの変化により生じる不調を「気象病」といいます。 「気象病」の代表的な症状として以下のものがありますが、自然の影響により生じる不調だからと諦めている方も多いのではないでしょうか。 □頭痛、めまい、耳鳴り □疲労、倦怠感、眠気 □腹痛、下痢 □関節痛、しびれ、古傷が痛む □気分の落ち込み、憂鬱感 中医学には「天人合一：てんじんごういつ」という考えがあります。「天人合一」とは、人間は自然界の影響を受けて生活しているため、人体と自然…

ヘリオを提供しはじめたのは7年、8年前ぐらいでしょうか、最初の4〜5年は文字通りヘリオセントリック占星術のみを使ってまして、 それでも市販の書籍とはかなり違う独自の見方で提供させてもらって、それなりに好評価というか好意的に受け止めていただきました。 わたしももともと占星術はそれほど興味があるわけではありませんで、 とはいえ、四柱推命や易の味わいと深みはやはりなぜか好きでした。 いわゆる占い云々ではなくて、天人合一の伝統智が好きという感じです。 どちらかというと西洋系の占星術はいくら細かくみてもイマイチ深みが感じられず、なぜかわたしにとっては面白くないのです（ストレートな表現をお許しください） …

数日前は新月で、土星神の誕生日でもありましたし、 それに、そろそろ誕生日が近づいていることもあるのだと思うのだけど、内面的な転換の加速度が上がった感じです。 もうちょっと発信（ここの書込み）を増やしてもいいかもしれない。 同時に今までやってきた実践の一部を手放しというか、再構築も考えています。 易を立てると、たぶんその人それぞれで傾向があるはずだけども 私の場合は、「小人（小さくまとまっちゃったひと、アタマの固いひと）の集まりを解散せよ、新たなる集まりの精神は、そのような人々には図り難い」というのがよく出ます。 易は天人合一の思想だけども、簡単に言えば、自らを知って、自らを生きるという精神です…

【運命を良くする方法】 宇宙と調和すれば、運が良くなります。 自身の意思を宇宙の意思と調和させましょう。 これについて、 右脳開発のパイオニアで七田式創始者の七田眞教育学博士（1929-2009）は、著書 「あなたの中の『天才』が目覚める！」（経済界） の中で、こう述べています。 「宇宙意識の波動と人の意識波動が調和すると、運が良くなります。 ですから自分の心の波動を高くする生き方を志してください。 この生き方を 『真我の生き方』 と言います。 『天人合一』 の生き方と同じことです。 人間の脳は左脳と右脳に分かれていて、 左脳は自我の脳、 右脳は真我の脳です。 左脳は見える世界、 物質の世界に…

「二争力」は時間の推移とともに、有意であれ無意であれ勁を求める方法へと変化し、さらには「二争力」の形式が勁を求める唯一の方法であると論証するまでになった。実際、現在行われている二争力で勁を求める方法は、我々を「勁」とは正反対の、遠く離れた道へと導いている。まさに「道は人から遠くない、人が道から遠ざかっている」のである。さらに、この基礎の上に新たな発展があるとして、新しい拳学体系を自称し、行動の歪曲や変形を得意げに行っているが、実際には深く中毒しているのを知らない。著者が本文で「二争力」を「奪命索」と呼んでいるのは、耳目を引くためのように見えるが、しかし著者の意図は武林の同道の注意を引き、社会で…