原作も終わり、報われないストーリを展開していた作品『宝石の国』のアニメ全話が公開中です。 何のための戦いなのか……。

※タイトル通り、盛大にネタバレありの雑多な考察ですので未読の方はご注意を。 『宝石の国』最終巻が刊行された。私は「鬱展開」との評判を聞いて遅まきながら読み始めたニワカだが、最終巻まで読んで思うところを述べてみたい。 仏教との関連はもう多くの方が指摘しているところだと思う。108という煩悩の数で完結する話数、僧形の金剛、エクメアの本名「エンマ」……そして最終巻で地球が膨張した太陽に飲み込まれる時期は、実際の太陽の寿命を考えるに、弥勒菩薩が人びとを救いに現れると言われる56億7000万年後とそう違わないだろう。 それ以外に全編を貫く思想として、「色即是空・空即是色」があるように思える。 『日本大百…

今回はネタバレ大前提で『宝石の国』13巻の感想などをお送りいたします。 まず、私が第十三巻を読んだ第一印象は「美しい絶望」だった。 金剛の兄機は言う。「無」へ行った者たちは溶け合い、早すぎた進化の傷を癒しているだけなのだと。「無」へ行った者たちは、ちがう宇宙の素材になるらしい。いつか他の物になり、また意識を持つのかもしれない。だとしたらそれは、はたして月人の望んだ「安寧の無」だろうか？ もう二度と意識を持たないこと。けっして何者にもならないことこそ彼らの願いだ。しかし、はじめから完全に機械である兄機には、月人の切なる願いがわかっていない。いつか生まれ変わることが、再構築されることが、さも希望で…

「平成の大合併」を眺めていて当時、冗談で 「そのうち全部『日本市（にほんし）』になるんじゃないのｗ」 と笑っていたことを思い出しました。 「平成の大合併」ご存知ないお若い方用にググっておきました。 www.google.com 「先生」と呼ばれるお坊さんと28人の宝石たちが暮らす地球。 『宝石の国』13巻より（市川春子／講談社） 彼らは月から宝石を攫いにくる「月人」たちを撃退しながら数千年の時を過ごしていた。 宝石たちの中で最も若年のフォスフォフィライトは戦いで身体を欠損する度に、記憶と人格を少しずつ失い、別の宝石で補修したパーツの記憶や能力で、先生と月人、世界に対する疑いを強めていく… そそ…

※本ページはプロモーションが含まれています designed by freepik.com <a href="https://jp.freepik.com/free-photo/fantasy-anime-style-scene_133541519.htm#fromView=search&page=1&position=7&uuid=53affe73-774c-46bc-a167-7d929347b5d3">著作者：freepik</a> 漫画「宝石の国」を無料で読めるのはいつまで？ 『宝石の国』は市川春子による日本の漫画で、2012年から『月刊アフタヌーン』で連載されています。 物語は、遠い…

今日も宝石の国の話。最も思い入れがある、ダイヤモンドの話をしていく。 目の前にいる「最強」のそばで埋もれること。湧きおこる複雑な感情を乗りこなそうと足掻き続ける、ダイヤモンドの生き様を振り返る。 ダイヤの生きる力強さを感じたら、なんかもう手当たり次第にやってみようか…！という気持ちになってくる。 宝石の国（１０） (アフタヌーンコミックス) 作者:市川春子 講談社 Amazon 「最強」と組む辛さ この気持ちに名前をつけて 試して、試して、新境地へ ボルツとの対峙 強くて脆い、ダイヤモンドの輝き 「最強」と組む辛さ 宝石の国には、月人（つきじん）を追い払い、連れ去られた仲間を救出する仕事がある…

宝石の国、全108話読み終えた。 こんなに変わっていく主人公を見たことがない。変化は良いことなのか、悪いことなのか。１週間考え続けたけど、分からない。分かるはずもないか。いまもこうして、みんな少しずつ変わっている最中なんだから。 宝石の国（１） (アフタヌーンコミックス) 作者:市川春子 講談社 Amazon ずっと反芻し続けて、何とかかみ砕けないかやってみたけど、分かった気になるばかりで難しい。今の段階の理解ということで感想を話していく。ネタバレする。 ざっくりとあらすじ 主人公・フォスフォフィライトの性格と成長 フォスの葛藤と変化 影響を受けて変わっていくことの脆さ 物語のテーマに思うこと…

Netflix アニメ BEASTARS FINAL SEASON Part1／ビースターズ 第3期 ブルーレイ Blu-ray BOX 「週刊少年チャンピオン」（秋田書店）で連載された板垣巴留さんのマンガが原作のアニメ「BEASTARS（ビースターズ）Blu-ray BOX」の完結編「BEASTARS FINAL SEASON」のパート1が、Netflixで12月5日に配信を開始した。新キャラクターのキャストが発表され、レアノ役の桑島法子さん、トキ役の皆口裕子さん、デシコ役の関智一さん、コルヌ役の中尾隆聖さん、スナガ役の室元気さん、アズキ役の青木瑠璃子さん、ホルガ―役の杉田智和さんが出演して…

11月も多くの漫画を読みました。その中からおすすめの、面白かった漫画を紹介します。購入の参考になったら嬉しいです。 普段はTwitter（＠takenoco_comic）で日々の読んだマンガの感想、新刊の発売情報、kindleのセール情報を呟いていますので、お気軽にフォローしてください。 10月に読んだ漫画の感想はこちら takenoco-comic.hatenablog.com 撮るに足らない 2巻 楽して稼ぎたい軽音サークルの先輩を誘い、エロい目的で素人エロ動画配信の撮影を開始。思った以上に順調に、期待以上にエロエロに話は展開。これはエロい。素晴らしくエロい。生々しさがたまらない。刺さる人…

備忘録と教養を得ることと、文章力や表現力を鍛えることを目標に漫画や小説などのコンテンツの感想を書くことにしました。 『宝石の国』市川春子。 家族が連載初期からのファンで単行本を持って、オススメされていたのですが、２巻くらい読んで世界観に入り込めず（１０年くらい）置いておりました。 先日、完結したとの噂を聞きこっそり家族の本棚から抜き取り一気読みしました。 読み終えて、今。 これは、壮大な叙事詩であり、叙情詩・・・。でした。 宝石たちも月人もいなくなった後の世界で、岩石たちが紡いだ言葉、歌は、歴史に残すべき叙情詩。 これを紡ぐために作者は１０年以上の歳月を費やし、読者はこの言葉を読むために１０年…

洋服が描けなくていつもパジャマに 色んなとこで言ってますが、今年は（もう今年終わる気でいる）同級生に本当にたくさん会った年だった。 30代に入ると、本当に色々です。20代より多種多様。既婚、独身、子どもの有無。新卒一括採用で都心の会社に入社するのがスタンダードでしたが、だいたいその後転職していて、仕事もばらばら。そんな彼ら彼女らと話していて、心に残ったことが大きく2つ。記録にも残しておきます。 「昔は感情ジェットコースターだったけど、最近は低空フラットで落ち着いている」 いや、わかる～～～。 これは、大学時代に出会った友人との会話より。接点もなく性別も違う友人２人から、同じようなことを聞くとは…

10月から12月にかけて、時間が過ぎるのがめちゃくちゃ早かった。3か月まとめて師走と呼びたいくらい。 でも、1週間に平日が10日くらい欲しいなと思うくらい、何となく毎日が充実していて楽しかった。楽しいと言っても別にたくさん遊ぶ予定が入っていたわけではない。むしろ、11月最終週の学会報告にむけて、11月後半は遊ぶ予定を全て断っていた。 充実感があったのは、学会報告にむけて緊張感が高まり、精神的にもシャキッとしていたのと、学会報告を終えてモチベが爆上がりしているからかもしれない。ちなみに学会報告のことは別途書こうかなと思っている。 宝石の国最終巻発売 ついに最終巻が発売された！中学生の頃から唯一買…

おにじと申します。 はい、起きたら情報出てたので、声優情報を中心にまとめておきましょう。 機動戦士ガンダム GQuuuuuuX発表 声優情報 アマテ・ユズリハ（マチュ）/ CV:黒沢ともよ（東宝芸能） ニャアン / CV:石川由依（mitt management） シュウジ・イトウ / CV:土屋神葉（フリー）

最近のまとめ♡ ・心から愛を込めてフォスへ 「宝石の国」は私にとって本当に大事な漫画で、こんなきれいで幸せな結末を迎えれてとても嬉しい。11巻を読んだ時、私がフォスを今すぐに肯定するよって気持ちだった、12巻、あんなに復活が嬉しかったのに読んだら胸が苦しくて苦しくて、アンタークしかいないのに、アンタークだけが本当のフォスを覚えているのに、って苦しくて、でもそれからそんなのも全部どうでも良くなるぐらいの展開でこれからどうやってフォスは幸せになるんだ、、って1人で考え込んだ。でも最新巻、フォスは笑ってた。表情の見えない生き物になっても、ひとかけらだけのフォスが笑っているのがうれしくて、きれいで、泣…

まだ不安なことがあって心労で、気晴らししたくなって外食したり、叔父のお葬式（神式）でくれた物の中に大きな丸い御餅があって、カビてきちゃったから食べんといかんくて食べたりして、ここんとこ いつもの主食「大麦入り玄米ご飯」食べてなかったからか、やる氣と集中力に欠けて、逃避行動で ついダラダラ アニメとか他の見ちゃってまたブログ遅くなっちゃった (_ _;) ｽﾝﾏｾﾝ そいで、全然関係ない余談なんだけど２つ。 一つめ、アニメ【全12話、宝石の国 2024年12月31日(火)まで 全12話 期間限定イッキ見！…】→ すごく絵が綺麗で面白かった。内容もあっていいアニメだなと思った。ｱﾀｼこのアニメ知ら…

11月12日(火) ・鬱。自主休講措置を取るものの、とりあえず外に出てみる。鬱の時こそ外に出る、躁の時は引き篭もる、の逆張り解決法の模索。本を売ったら120円になった。 ・普段行かないスーパーに行ってみる。 ・このスーパー岡山県立図書館の入館音と同じ音が鳴ってる。ポーン。 ・いつもの交差点でインド人のお兄さんが配っている、いつもは断ってしまうカレー屋さんのチラシをもらってみた。 ・私はカレーへの執着が全く無いので、貴方は明日からもう一生カレー食べられない人生になりますからね。といわれても、あ、はい、おっけーです。としか思わないなーという感じ。 ・ジュエルボックスを買った。330円払えるかお財布…

『宝石の国』の中でも特に印象的なキャラクターの一人が、医務員として活躍するルチルです。 冷静沈着な性格でありながら、相棒パパラチアへの想いから自壊するほどの感情を秘めているルチルは、作品の中でも特異な存在として注目を集めています。 心優しい医務員でありながら、時に生意気な態度を見せ、解剖に異常な執着を示すという複雑な性格も、多くのファンを魅了している理由の一つです。 この記事では、『宝石の国』におけるルチルの性格や特徴、そして相棒パパラチアとの関係性について詳しく解説します。 【宝石の国】ルチルの基本情報 ルチルの性格 ルチルの外見的特徴 医務員としての役割 【宝石の国】ルチルの自壊シーン 自…

『宝石の国』のジェードは、硬度7を誇る堅牢な体と美しいヒスイ色の長い髪が特徴的な宝石です。 真面目で几帳面な性格から「堅牢のジェード」と呼ばれ、みんなのまとめ役として重要な役割を担っています。 金剛先生の側近として議長を務めるジェードは、物語の中でも重要なキャラクターの一人。 相棒のユークレースとともに宝石たちを支え、時にはフォスフォフィライトの成長を見守る姿など、そのかわいらしい魅力で多くのファンを魅了しています。 その真面目すぎる性格ゆえに損をしてしまうこともある一方で、宝石たちからの信頼も厚く、『宝石の国』の物語に欠かせない存在です。 この記事では、『宝石の国』におけるジェードの魅力や活…

『宝石の国』は、実在する宝石たちが人の形をした生命体として描かれる異色の物語です。 その中でも、主人公フォスフォフィライトの次に若い宝石として登場するジルコンは、真摯な性格と確かな実力を持つ注目のキャラクターです。 硬度7.5を誇り、ダイヤモンドに匹敵する輝きを放つジルコンの存在は、物語の展開にも大きな影響を与えています。 静かな佇まいの中に秘められた強さと、相棒との関係性の変化を通じた成長は、多くの読者の心を捉えて離しません。 実在する宝石「ジルコン」の特性が、キャラクターの個性や物語展開にも巧みに反映されているのも『宝石の国』ならではの魅力です。 アニメ版では人気声優・茜屋日海夏が演じるこ…