フレデリック・チャールズ・バートレットは、イギリスの心理学者です。1886年10月20日に生まれ、1969年9月30日に亡くなりました。ケンブリッジ大学で学び、1931年から1951年まで同大学の実験心理学の教授を務めました。 バートレットは、記憶、知覚、思考の研究で知られています。特に、記憶の研究においては、エビングハウス以来の無意味材料を用いた研究に対し、有意味材料を用いた記憶変容の実験を通してスキーマの概念を提唱しました。スキーマとは、個人の知識や経験に基づく枠組みのことで、新しい情報を理解したり処理したりする際に利用されます。バートレットの研究は、認知心理学の発展に大きな影響を与えまし…