東京日本橋の雑居ビルの最上階で、どこか食べるところを探していた。寿司屋はオープンな造りになっていて、短い暖簾がかけられているだけで、外から中の様子がよく見えた。4人掛けの机がいくつか並べられていて、2,3人の客が座っている。食事をしているというよりも、美術の工作をしているような感じがあり、気になったので入ってみた。 ガラガラの店内で従業員も暇そうにしていたが、私を見つけるとすぐ、その辺の席に案内してくれた。メニューは普通の寿司屋と特に変わりはなく、お任せコースを頼んでみた。すると、シャリがいくつか並んだ皿と、色とりどりの粘土が並んだ皿が出てきた。やはり普通の寿司屋とは少し違うようだ。これらの粘…