2024年になりました。母も今月で82歳になりますが「100まで生きると思う!」と常々言っている程度には元気です。 昨年はぼくも母に影響を受け、今まで読まなかった作家さんの作品にも手を出し、だいたい面白く読みました。なかでも葉真中顕さんという作家さんに出会えたのは良かったことの一つです。『灼熱』『そして、海の泡になる』を読みましたが、どちらも偶然なのか彼のテーマなのかまだわかりませんが、「国に捨てられた」感情を持つ登場人物が出てくるのが印象的でした。これは葉真中顕さんもぼくも氷河期世代のせいなのか、そこに自分の来し方を重ね、心に訴えるものを感じてしまいました。 閑話休題。 大活字本の『残り火』…