小説家。1943年東京生まれ。 1980年、「暗殺者グラナダに死す」でデビュー。 1987年、「カディスの赤い星」で直木賞、日本推理作家協会賞などを受賞。 スペイン近現代史についての造詣が深く、内戦当時の事件が現代と結びつく重層構造の大作を多く輩出。 近年は、「禿鷹の夜」などの警察小説や、「重蔵始末」などの時代小説といった、多彩なジャンルの作品を発表している。 また、西部劇ファンとしても知られている。
小学校1年生の夏休み! 初めて、一人で図書館に出向き、本を借りた。 今でも覚えている。「野口英世」の伝記。図書係のお兄さんがとっても親切でカッコよかった。( ´艸`) そして、本の面白さに目覚めた!!!! 知らない世界が広がる! 辛いときに救いの手を差し伸べてくれたのも、答えを示唆してくれたのも「本」。 いつでも、どこでも、裏切る事無く支えられ、慰められて わたしの唯一の「逃げ場所」にもなっている。 今回の帰省介護中も、もちろん! 帰省介護で行ったり来たり、コロナ禍で感染が拡大する中、図書館の利用はなかなか難しい。しかも、こちらに滞在する方が長いとなれば、なおさら借りにくい。 有難いことに徒歩…
図書館で見かけた「禿鷹の夜」‥‥‥表紙が、レトロ。 子供の頃に再放送の映画をTVで見た、 クリントイーストウッドを彷彿させる "匂い" を感じて、借りた。 逢坂剛氏著 作者の名前さえ、レトロ調に感じる。 変わりゆく渡世の世界の中で、親心・男女の心の綾を織り交ぜ、 やくざな刑事「禿鷹」が、活躍⁈‥‥‥暗躍⁈‥‥(。´・ω・)ん? そんな時代があっただろうなと思えてくる。 かなりグレーな刑事「禿鷹」の、なんとも人間味あふれる場面が、そこかしこにちりばめられて、面白かった。 決まり事では収まらない状況が、人としての本来のあり方?を想うとき 腑に落ちていく‥‥‥切ない曖昧さ‥‥‥必要悪に通じるのか? …
みなさんこんにちは♪ 20代男子の洗練・健康・趣味ラボの所長のハマグリです! さて、今回は僕の趣味の一つである小説をおすすめしていきます♪そのタイトルは【百舌の叫ぶ夜】です!! 映像化不可能と言われた、逢坂剛のハードボイルド小説です!2014年に「MOZU」というタイトルでドラマ化もされていました! あらすじ:能登半島の端で一人の男性が記憶喪失で発見されます、見舞いに来た妹と名乗る女性によって、男性の身元が兄の新谷和彦であるとわかりました。 時間を少しさかのぼり、東京新宿では過激派集団による爆弾事件が発生し、警視庁公安部の倉木尚武警部の妻が巻き添えに。そして、豊明興業のテロリストとして、新谷を…
いまごろなんだが、古本屋で急にこの本に呼ばれた気がした。30年ほど前に友人から薦められた記憶があったが、当時は趣味じゃないと思ってやり過ごしていた。ここ10年くらいはクラシックギターのCDもよく買うようになったし、家にいる時間が長いせいかラ・リーガもやたら見るようになったせいか、昇格したばかりのカディスというチームがいわゆる二強から金星をあげたことも頭にあった。文庫版でも上下巻合わせて1000ページほどだが、1日1冊のペースで2日で読まされてしまった。 新装版 カディスの赤い星(上) (講談社文庫) 作者:逢坂 剛 発売日: 2007/02/10 メディア: 文庫 そういえば、直木賞作品でもあ…
『カディスの赤い星』逢坂剛 講談社文庫 新装版 カディスの赤い星(上) (講談社文庫) 作者:逢坂 剛 発売日: 2007/02/10 メディア: 文庫 直木賞受賞の名作! セリフの巧みさとキャラクターの魅力 ラストのカタルシス…… 直木賞受賞の名作! 私が好きな著者の、直木賞受賞作。このサイトでは、個人的に過去の傑作・名作と感じている小説やエッセイなどを紹介している。どちらかといえば、最近や現在人気のものは少ない。 長く本を読んでいると、どうしても好きなジャンル、好きな著者だけにフォーカスしてしまいがちになる。自分もその傾向はあるが……なるべく偏りは少ない方向にしていきたいものである。 セリ…
20230521(了) 『怖い絵』/中野京子 まえがき 作品1 ラ・トゥール『いかさま師』 作品2 ドガ『エトワール、または舞台の踊り子』 作品3 ティントレット『受胎告知』 作品4 ダヴィッド『マリー・アントワネット最後の肖像』 作品5 ブロンツィーノ『愛の寓意』 作品6 ブリューゲル『絞首台の上のかささぎ』 作品7 クノップフ『見捨てられた街』 作品8 ボッティチェッリ『ナスタジオ・デリ・オネスティの物語』 作品9 ホガース『グラハム家の子どもたち』 作品10 ゴヤ『我が子を喰らうサトゥルヌス』 作品11 ベーコン『ベラスケス<教皇インノケンティウス十世像>による習作』 作品12 アルテミ…
百舌の叫ぶ夜 (集英社文庫) 作者:逢坂 剛 集英社 Amazon 5月5日の視聴 ・『ノーナレ「製油所は眠らない」』 →油1滴すら無駄にしない場、なのね。で、ここどこ? →三重県四日市市の巨大製油所。「昭和四日市石油」。いきなり雪はキツいんじゃね? →上方からの映像、メチャクチャ綺麗だなあ。 →もちろん、四日市ぜんそくのハナシが…小学校の校歌に「科学」とか入ってるのが良くない、とかで歌われなかったことも。 →ジェット燃料、て灯油なん?! →新しい、四日市市立塩浜小学校校歌。2014年から。 →出光興産もENEOSも、製油所閉鎖してんのか…数は減る一方なんやな。 →サンプル合格基準の“690〜…
放送日・あらすじ 基本情報 原作 キャスト 感想 前作の続き イワンタイラー やっぱり大暴れする新谷 東が暴走し始める 真相 まとめ 放送日・あらすじ 木曜日21:00~TBS系列で放送 ep1 2014年10月16日 あらすじ ep2 2014年10月23日 あらすじ ep3 2014年10月30日 あらすじ ep4 2014年11月06日 あらすじ ep5 2014年11月13日 あらすじ 配信状況はこちらを参考にしてください MOZU Season2〜幻の翼〜 - ドラマ情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarksドラマ ↓prime videoはこちら https:/…
放送日・あらすじ 基本情報 原作 キャスト 感想 バイオレンス・タバコ 新谷など面白いキャラクター 複雑なストーリー 難解な理由その1 明星が嘘をつく 難解な理由その2 ICチップが無価値 難解な理由その3 爆破した理由がわからない その他 まとめ 放送日・あらすじ 木曜日21:00~TBS系列で放送 https://amzn.to/3psHTIu 第1話 2014年4月10日 第2話 2014年4月17日 第3話 2014年4月24日 第4話 2014年5月01日 第5話 2014年5月08日 第6話 2014年5月15日 第7話 2014年5月22日 第8話 2014年5月29日 第9話 …
scene at 2400-0700 昨日のライブで初出撃したMacBook Air M2は素晴らしい活躍を見せてくれた。トラブル皆無、動作快適、驚いたのはその燃費だ。90分の演奏だったが、バッテリは100%→88%に減っただけである。これなら電源アダプタとケーブルは装備しなくても大丈夫そうだ。や、心配性だから持参していくけどね。 scene at 0700-1200 黄砂が襲い、ミッソーが通過するお花畑の国ジャポンです(挨拶)。ま、ミサイルの方は本当に気を使ってくれているよね。必ずEEZの外に着弾する。お優しい将軍さまに感謝だよな。それは返して言えば、高い命中率とコントロールを有しているとい…
~初夏の日差しを浴びて~ ◇作品◇・「犬棒日記」 乃南アサ (朗読:渡辺)・「死神どんぶら」 斎藤隆介 (朗読:遠山)・「車坂」 宮部みゆき (朗読:髙田)・「かわほりお仙」 逢坂剛 (朗読:風間)・「夢十夜」から「第二夜」 夏目漱石 (朗読:榊原)・「踊る手」 藤沢周平 (朗読:鳥潟) ~休憩~ ・「顔色を見る医者」 子狐裕介 (朗読:榊原)・「仕事始め」 赤川次郎 (朗読:渡辺)・「三千円の使い方」 原田ひ香 (朗読:遠山)・「手紙屋」 喜田川泰 (朗読:髙田)・「十三夜」 樋口一葉 (朗読:風間) 開催日時:2023年5月28日(日) 13:00~15:30(途中休憩あり) 会場:潮来市…
わたしがタバコを好きかどうか、ということはまるっきり置いておいて、タバコを吸うヤツらの姿は、なんだかんだ愛おしさを含んでいる、とわたしは思っている。 最近は吸う場所もかなり少なくなってきていて、分煙が進んでいたり、喫煙所が減ってきたりしてるとは思うから、喫煙者は生きにくい世の中なんだろうなと思う。 肩身が狭い中、みんなで灰皿の前に集ってタバコを吸っているひとたちをみるとなんかちょっと、面白さとかかわいさをかんじてしまう。 朝、自分の家をでて駅まで歩く間にファミリーマートがあって、ファミマの横に灰皿が置いてあるのだが、毎日2,3人男性が集まって朝からタバコを吸っている。しかも毎日毎回同じ人ならわ…
【中古】 あでやかな落日 講談社文庫/逢坂剛(著者) 【中古】afb価格: 200 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 現代調査研究所所長という肩書きだが、実質フリーの岡坂神策。通りすがりにふらっと入ったクラッシックギターコンサートの演奏者、無名の香華ハルナに強く惹かれた。20代前半の女性だがお世辞にも美人とは言えず、ぼさぼさ頭で野性的だが目の光が尋常ではなく、見事な演奏とともに存在感が残った。 業界トップ3に入る家電メーカー、アウロラ電機が会社のイメージ刷新も賭けて発表する新製品のイメージキャラクターを探している情報を、取引のあるセントラル広告社の紹介で聞き、岡坂は香華ハルナを推薦して見事選ば…
メモによればなんと都合43冊と140本。人生初の100本越えで、これは年初にプロジェクターを導入したことに端を発し、昨年から引き続くアマプラ依存によることなのは明らかで、本の類いにしても映画関連ばかりという、振り返れば自分自身どーかしているなと感じ入った次第にくわえて「今日で○本目!」と自慢する度に我が子がほとほと呆れていた中でのまずは次の5冊。和田誠「お楽しみはこれからだ」全7巻。名著。ドンピシャで再発されてよかった。ヘルムート・カラゼク「ビリーワイルダー自作自伝」。素直に天才だ。と作品観ていちいち感嘆するわけだが軽妙洒脱さの中に隠しようもない底意地の悪さが。キャサリン・ヘプバーン「『アフリ…
櫛木理宇 ☆☆☆☆ 幻冬舎文庫さすがはイヤミスで名を馳せるだけある。ダークなほうの貫井徳郎や、『鼠の棲家』みたいな感じ。 ミステリーのジャンル的に言えば、刑事ものなのだが警察官というよりも、主人公の個人的な過去や現在のプライベートと犯人の関係性などはハードボイルドのそれ。 犯人の視点も早くから描かれるので、フーダニットというより、凶悪犯との知恵比べ的な意味合いも。その意味では、楡修平の「朝倉恭平」シリーズや、逢坂剛の『百舌鳥の叫ぶ夜』シリーズにも重なる面白さ。 リアルな刑事ものは、基本的に「ハズレなし」だが、本作も水準を上回るものがあるが、それが何かは、興をそぐので、ネタバレで。 ただ…
エルピス、(真犯人は斎藤かなあと、別れのlineにおもった。タイミングも文体も刻みっぷりも、犯人って、だいたい幼稚で負けず嫌いじゃん。ところが斎藤が政策秘書のたぐいではなくタレント議員コースをとったため、容疑は晴れました。よかったね。顔を売り、好感を買い、雰囲気を地盤として固めることを、人気投票よろしく一票を投じてしまう有権者を、まんまと悪政に首を絞められる現状を批判しようとすると、犯罪被害者をも軽率だ迂闊だ自業自得だと貶めかねない危険があぶないから。いけない。回避できなくもないが、年を跨ぐだろう。やはり大城か。浅川との邂逅、あの目、解釈一致…*1)当初、なかなかチューニングが合わなくて、 こ…
『葛藤する刑事たち/村上貴史編』『漂う子/丸山正樹』『世界6月号』『前衛6月号』 6月の残りはこの4冊です。簡単に書こうと思いましたが、そうはいきませんでした。 『葛藤する刑事たち/村上貴史編』 時代ごとに並べた短編警察ミステリーの傑作を9編集めています。作品は以下のとおりです。これはそれぞれの事件に刑事が絡む小説、という以上に、編者は「組織としての警察に目を向けた小説」と言っています。 編者は解説で、ここに載せた小説、作家だけでなくもう少し大きな視野で警察ミステリの変遷を書いています。それも面白いです。 大雑把に〈黎明期〉は1950年代から、〈発展期〉は80年代から、そして〈覚醒期〉は21世…
『独ソ戦争 絶滅戦争の惨禍』(大木毅・岩波新書)批判 2022年11月30日更新 次回更新は12月10日 第二戦線問題について 第二戦線問題とは何か。小学館発行の『日本大百科全書』(1989年7月)は次のように分かりやすく解説している。 『第二戦線――戦争において、敵方の戦力を分散させるために、主要な戦線以外に設ける戦線。第二戦線の形成が歴史上でとくに問題となったのは、第二次大戦においてである。 ドイツの対ソ連攻撃開始以後、ドイツの主要兵力はソ連すなわち東部戦線に集中した。ソ連は、第二戦線として米英軍がフランスへ上陸してドイツ軍の背後を牽制することを要求し、1942年5月にはルーズベルト、チャ…
【今日は何の日】 *紅茶の日 →日本紅茶協会が1983(昭和58)年に制定。 1791(寛政3)年に、暴風雨のためロシアに漂着していた大黒屋光太夫が、帰国の際にロシアの当時の首都ペテルブルク(現在のサンクトペテルブルク)で女帝エカテリーナの茶会に招かれ、日本人としては初めて紅茶を飲んだ事に由来。 *灯台記念日 →海上保安庁が1949(昭和24)年に制定。 1869(明治元)年に、日本初の洋式灯台である観音埼灯台が起工されたことに由来。 *点字記念日 →1890年(明治23年)に、日本語用の点字が決められた。それまで欧米の点字を利用したローマ字綴りにより表現されていたため官立東京盲唖学校長の小西…
11月1日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) 蓼生ける面影の人愛くるし 雅舟 【花】 サクラタデ(タデ科) 【花言葉】 愛くるしい【短歌】少年はそこが秘密の場所なりき地蔵堂うらサクラタデ咲く 鳥海昭子 サクラの花のようにほんのり淡い紅がさして、花言葉のとおり 愛くるしい」花です。少年たちが「秘密基地」だと集う地蔵堂 裏手の湿地にはサクラタデの花が咲いていました。 【季語】 蓼の花 ままこのしりぬぐい 桜蓼【俳句】 桜蓼さしうつむきて媚びにけり 富安 風生 信仰のすがたよろしや蓼の花 森川 光朗 夢のごと咲くや継子の尻ぬぐひ 島谷 征良 【三行詩】淡色ピンクの桜蓼 そ…