小説家。1943年東京生まれ。 1980年、「暗殺者グラナダに死す」でデビュー。 1987年、「カディスの赤い星」で直木賞、日本推理作家協会賞などを受賞。 スペイン近現代史についての造詣が深く、内戦当時の事件が現代と結びつく重層構造の大作を多く輩出。 近年は、「禿鷹の夜」などの警察小説や、「重蔵始末」などの時代小説といった、多彩なジャンルの作品を発表している。 また、西部劇ファンとしても知られている。
山田裕樹『文芸編集者、作家と闘う』光文社を読了。 北方謙三、船戸与一、逢坂剛などの作家を世に送り出した編集者の、編集者人生を振り返って描いたノンフィクション。作家たちとの具体的なエピソードがぎっしり詰まった実に濃厚な1冊で、めちゃくちゃ面白く読めた。 圧倒的だったのは、逢坂剛の『百舌の叫ぶ夜』の原稿を受け取ってから発行にいたるまでのエピソード。原稿を読んで実に面白く「これはいける」と思ったが、詳細に読み込んで直すべき欠点を抽出し、逢坂剛に書き直しを依頼するのだが、その修正点というのが実に微妙な部分で、編集者というのはそこまで読み込むのか!とびっくりした。 実は一時期、ゴールデン街の「深夜プラス…
ランキング参加中芝居好き。 こんばんは。デラシネ(@deracine9)です。 4月以来、久しぶりのブログです。 このところ、菅田将暉、小栗旬、西島秀俊、綾野剛らが演じるミステリー、サスペンスドラマを立て続けに観ていました。 そこで今回は、特に私が面白かったドラマを紹介しようと思います。 「 MOZU season 1 百舌の叫ぶ夜」ができるまで。 共同製作第1作「ダブルフェイス」の成功。 「MOZU」の斬新さと切り口の面白さ、映像の迫力。 「 MOZU season 1 百舌の叫ぶ夜」ができるまで。 「MOZU」は、2014年、TBS とWOWOW が共同製作したドラマの第2弾として、両局で…
小学校1年生の夏休み! 初めて、一人で図書館に出向き、本を借りた。 今でも覚えている。「野口英世」の伝記。図書係のお兄さんがとっても親切でカッコよかった。( ´艸`) そして、本の面白さに目覚めた!!!! 知らない世界が広がる! 辛いときに救いの手を差し伸べてくれたのも、答えを示唆してくれたのも「本」。 いつでも、どこでも、裏切る事無く支えられ、慰められて わたしの唯一の「逃げ場所」にもなっている。 今回の帰省介護中も、もちろん! 帰省介護で行ったり来たり、コロナ禍で感染が拡大する中、図書館の利用はなかなか難しい。しかも、こちらに滞在する方が長いとなれば、なおさら借りにくい。 有難いことに徒歩…
図書館で見かけた「禿鷹の夜」‥‥‥表紙が、レトロ。 子供の頃に再放送の映画をTVで見た、 クリントイーストウッドを彷彿させる "匂い" を感じて、借りた。 逢坂剛氏著 作者の名前さえ、レトロ調に感じる。 変わりゆく渡世の世界の中で、親心・男女の心の綾を織り交ぜ、 やくざな刑事「禿鷹」が、活躍⁈‥‥‥暗躍⁈‥‥(。´・ω・)ん? そんな時代があっただろうなと思えてくる。 かなりグレーな刑事「禿鷹」の、なんとも人間味あふれる場面が、そこかしこにちりばめられて、面白かった。 決まり事では収まらない状況が、人としての本来のあり方?を想うとき 腑に落ちていく‥‥‥切ない曖昧さ‥‥‥必要悪に通じるのか? …
みなさんこんにちは♪ 20代男子の洗練・健康・趣味ラボの所長のハマグリです! さて、今回は僕の趣味の一つである小説をおすすめしていきます♪そのタイトルは【百舌の叫ぶ夜】です!! 映像化不可能と言われた、逢坂剛のハードボイルド小説です!2014年に「MOZU」というタイトルでドラマ化もされていました! あらすじ:能登半島の端で一人の男性が記憶喪失で発見されます、見舞いに来た妹と名乗る女性によって、男性の身元が兄の新谷和彦であるとわかりました。 時間を少しさかのぼり、東京新宿では過激派集団による爆弾事件が発生し、警視庁公安部の倉木尚武警部の妻が巻き添えに。そして、豊明興業のテロリストとして、新谷を…
いまごろなんだが、古本屋で急にこの本に呼ばれた気がした。30年ほど前に友人から薦められた記憶があったが、当時は趣味じゃないと思ってやり過ごしていた。ここ10年くらいはクラシックギターのCDもよく買うようになったし、家にいる時間が長いせいかラ・リーガもやたら見るようになったせいか、昇格したばかりのカディスというチームがいわゆる二強から金星をあげたことも頭にあった。文庫版でも上下巻合わせて1000ページほどだが、1日1冊のペースで2日で読まされてしまった。 新装版 カディスの赤い星(上) (講談社文庫) 作者:逢坂 剛 発売日: 2007/02/10 メディア: 文庫 そういえば、直木賞作品でもあ…
『カディスの赤い星』逢坂剛 講談社文庫 新装版 カディスの赤い星(上) (講談社文庫) 作者:逢坂 剛 発売日: 2007/02/10 メディア: 文庫 直木賞受賞の名作! セリフの巧みさとキャラクターの魅力 ラストのカタルシス…… 直木賞受賞の名作! 私が好きな著者の、直木賞受賞作。このサイトでは、個人的に過去の傑作・名作と感じている小説やエッセイなどを紹介している。どちらかといえば、最近や現在人気のものは少ない。 長く本を読んでいると、どうしても好きなジャンル、好きな著者だけにフォーカスしてしまいがちになる。自分もその傾向はあるが……なるべく偏りは少ない方向にしていきたいものである。 セリ…
ぼくは逢坂剛の作品を1つしか読んでませんでした。 もうタイトルも覚えてないその作品は、もしかすると読んでから30年ほどたっているでしょうか。現代を舞台にした作品でした。 とにかく、すごく面白かったのだけは覚えてます。 不勉強で逢坂剛という作家については全く知識が無かったのです。 小説が好きな知り合いに「逢坂剛って面白いね」と酒の席で言うと、「そりゃあ逢坂剛は面白いでしょう」という返事。 ああ、そういう作家なんだと思って調べたら、直木賞作家でした。 今更面白いと言うのも、申し訳ない事でした。 どう言うわけか、面白いと言いながら、それ以来逢坂剛の作品を読んではないのです。 で、先日図書館で、時代小…