映画「金子差入店」(2025)を見る。風変わりなタイトルだ。内容はかなり重く、登場人物の言動に苛立ちさえ覚える。差し入れと言っても、残業で遅くなる人にパンと牛乳を差し入れるといったものではない。刑務所の受刑者に面会してモノを差し入れしたり依頼者からの手紙を代読したりする「差入店(さしいれてん)」というのが存在し、店を営む家族と、彼らが巻き込まれる不可解な事件を描いたヒューマンドラマだ。 そもそも刑務所などへの差し入れを代行するという「差入屋」という仕事があることを初めて知った。きわめて特殊な仕事。 しかも関わっている人物が元犯罪者と分かると、世間の風当たりも強い。子どもに対する学校でのいじめに…