逃亡者は北へ向かう 作者:柚月裕子 新潮社 Amazon あらすじ 人生を変えるために青年は北を目指した 震災の混乱のなか、ふたつの殺人事件が起きた。逃亡する容疑者と追う刑事。ふたりはどこへ辿り着くのか――。 『孤狼の血』『盤上の向日葵』『教誨』『風に立つ』の著者が東北を舞台に描く震災クライムサスペンス! 読後感想 柚月さんはまた僕の涙腺を緩める小説を書いてくれた 本書の背景は「正体・染井為人」と似ていた 父母を含む血縁者がいないため、施設で過ごした少年が殺人容疑者となり逃亡する姿は結末が哀しい ちょっとしたことで人生の歯車が狂い、逃げても逃げてもるそれに輪をかけてひずみが大きくなる もがいて…